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美濃地方
田島火道角礫岩【美濃地方の露頭54】
美濃地方ではなく飛騨地方ですが、濃飛流紋岩の火道の一つと考えられている場所が金山町田島の飛騨川左岸で見られますので紹介します。下呂市指定の天然記念物になっています。白川町から国道41号を北進すると、しばらくは飛騨川の右岸(西側)を通ることになります。飛騨金山へ至る直前で飛騨川沿いから離れますが、その辺りに七宗ダムがあり、そのダムの堤体から飛騨川の下流に火道角礫岩(田島火道角礫岩と名付けられています)が露出しています。 -
美濃地方
流紋デイサイト質貫入岩【美濃地方の露頭53】
白川町上油井の佐見川沿いには、流紋デイサイト質貫入岩が露出しています。この流紋デイサイト質貫入岩は、マグマ中の液体状の破片や火山ガス、鉱物の結晶、岩片などがごちゃ混ぜになって激しく噴出し、火砕流によって運ばれ堆積したという火砕流堆積物の特徴をもっています。 -
美濃地方
濃飛流紋岩の結晶凝灰岩(阿寺層)【美濃地方の露頭52】
濃飛流紋岩の大部分は、径数10kmの陥没盆地の中に大規模な火砕流によって厚く堆積したものであるため、火山灰や軽石などが自分の重さや保持された熱によって、互いに密着してくっついてできた溶結凝灰岩からなっています。研究によると、濃飛流紋岩は、中生代の白亜紀後期に6つの時期にわたって活動したと考えられています。 -
美濃地方
赤河火山灰流シート【美濃地方の露頭51】
濃飛流紋岩は、岐阜県の面積の約1/4という非常に広い範囲に分布します。 濃飛流紋岩の大部分は大規模な火砕流によってもたらされた堆積物で、火山灰や軽石などが自分... -
美濃地方
金山火山灰流シート【美濃地方の露頭50】
濃飛流紋岩は、岐阜県の面積の約1/4という非常に広い範囲に分布しています。濃飛流紋岩の大部分は、火砕流によってもたらされた火山灰や軽石などが自分の重さや保持された熱によって、互いに密着してくっつき、堅固な溶結凝灰岩と呼ばれる岩石になっています。こうしてできた溶結凝灰岩は、基本的に、ほぼ均質で非常に厚い板状の堆積物を形成します。このような単位を火山灰流シートと呼びます。 -
美濃地方
トーナル岩【美濃地方の露頭49】
JR高山本線白川口駅の北西にあたる飛騨川沿いに、河岐トーナル岩と呼ばれる岩石が分布しています。トーナル岩は花崗岩の仲間ですが、石英、斜長石、カリ長石、有色鉱物(黒雲母など)からなる通常の花崗岩とは異なり、石英をある程度含み、カリ長石はほとんど含まず、無色鉱物の多くは斜長石からなる等粒状の岩石です。有色鉱物は花崗岩に比べて多く含まれます。 -
美濃地方
珪質粘土岩【美濃地方の露頭48】
珪質粘土岩は礫、砂、泥などの砕屑物をほとんど含まず、粘土鉱物だけからなる岩石で、中に黒色の珪質泥岩をはさむことを特徴としています。また、中生代三畳紀の層状チャートの基底部に存在することがわかっていて、三畳紀初期における酸素が少ない状態の海洋で堆積したものだと考えられています。実際に化石がほとんど含まれません。