流紋岩

川沿いの石

軽石の入った石【長良川沿いの白鳥流紋岩4】

白鳥流紋岩は郡上市白鳥町市街地付近から高鷲町にかけて広く分布していますが、濃飛流紋岩や奥美濃酸性岩類のように詳しくは研究されていないようです。 火砕流堆積物からなっていて、長良川沿いには溶結凝灰岩が何箇所かで露出していますが、溶結していないと考えられる凝灰岩も分布しています。 郡上市白鳥町二日町に長良川鉄道の「白鳥高原駅」があります。その駅の北側に東西に道路...
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岩から堆積した方向がわかる?【長良川沿いの白鳥流紋岩3】

溶結凝灰岩は、高温の火山ガスや火山灰、軽石などが山体を流れ下った火砕流が堆積し、高温(800℃ほどと言われる)のため、大規模に噴出し堆積すると中に入っているガラス質の部分などが自分の熱と重さでつぶれて固結した岩石です。 そのため、ボール状のものが入っていればあれば、上下につぶされ横から見るとレンズ状(凸レンズ状)になります。火山灰の中には、冷え固まったら軽石...
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溶結凝灰岩【長良川沿いの白鳥流紋岩2】

長良川の東側に広く分布する濃飛流紋岩や西側に分布する奥美濃酸性岩類と同様に、白鳥流紋岩は主に火砕流堆積物によってできています。 大規模な火砕流堆積物においては、マグマの中の鉱物が爆発的な噴出によって砕かれ、破片状になることが多いです。また、噴出したものが高速で移動し堆積するため、高温を保ち、自重によりつぶれて、火山灰や鉱物、軽石などがくっついて固結することが...
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火山から噴出した岩【長良川沿いの白鳥流紋岩1】

長良川沿いにおいて、郡上市大和町から南(白鳥町も一部含む)は美濃帯堆積岩類が地表近くに広く分布していますが、郡上市白鳥町から高鷲町にかけては主に白鳥流紋岩と呼ばれる、火山から噴出し冷え固まった岩石が地表近くに分布しています。 白鳥流紋岩はあまり詳しく研究されていないようですが、岐阜県美濃地方から飛騨地方に広く分布している濃飛流紋岩に似た岩石です。 噴出した年...