長良川

チャート中の甌穴と層状チャート【長良川本流沿い露頭編7】

美濃市にある美濃橋(赤色の橋)の左岸(東)側に岩石が露出しています。 チャートでできていて、上から見ると2.8m×2.3mほどの楕円形をしている甌穴があり、「お姫の井戸」と呼ばれています。 美濃橋の脇から川へ下りる階段がついており、そこに「お姫の井戸」にまつわる伝説の表示板があります。 甌穴の周辺ではチャートが層になっていることがわかりにくいですが、甌穴の東...
川沿いの石

層状チャート【長良川本流沿い露頭編2】

関市の市街地から国道418号で旧武芸川町に向かう途中に鮎之瀬大橋がありますが、その橋の下流(西側)300mほどのところに河床から露出している岩石があります。美濃帯堆積岩類の層状チャートです。
地質の旅

飛水峡とロックガーデン【美濃地方の露頭46】

加茂郡白川町から七宗町にかけては、飛騨川が岩盤の間を流れ、飛水峡と呼ばれる断崖の渓谷になっています。また、近くにはロックガーデンと呼ばれる広場があります。そこでは、峡谷の真上から断崖を眺めることができます。 このロックガーデン周辺では、美濃地方に広く分布するチャートが見られます。
川沿いの石

川浦谷花崗岩【板取川沿いの岩石24】

板取川の最上流部の山地は深いV字谷になっていて、見事な峡谷をつくり出しています。 関市板取川浦谷:川浦谷花崗岩 写真は川浦渓谷の表示板の手前の橋(川浦2号橋)から撮ったものです。 この川浦(かおれ)峡谷付近は、風化しやすい花崗岩でできています。 この花崗岩(川浦谷花崗岩)は長径4.8km、短径2.5kmの岩体です。岩体の主体は中粒の花崗岩ですが、花崗斑岩の岩...
地質の旅

県外編7:溶岩と泥流堆積物がつくり出すカーテン!白糸の滝(静岡)

静岡県の白糸の滝は、高さ20mほどの垂直に近い壁から流れ落ちる幾筋もの水でつくるカーテン状の滝です。下に水を通しにくい地層(不透水層)があり、その上に水を通す地層がある場合、水(地下水)は上の地層に蓄えられながら流れます。そして、その流れの先に崖がある場合は2つの層の境目に近いところから水が流れ出します。
地質の旅

長良川鉄道の車窓からみた岩石 その13

長良川沿いのチャート層その3と同じ場所を長良川鉄道の車窓から眺めることができます。 長良川鉄道下りの場合、相生駅に到着する40秒ほど前に通過する長良川の支流(亀尾島川)を横切る小さな鉄橋下に、赤色チャート層が露出しています。 このチャート層には、幅20cm前後、長さ2m弱の安山岩質と思われる岩脈がほぼ南北方向へ延びています。これらは、層状チャートが堆積し、美...
地質の旅

長良川鉄道の車窓からみた岩石 その11

長良川鉄道の下りにおいて、深戸駅を出て約4分後に長良川に架かった鉄橋を渡ります。 鉄橋を渡りはじめた時に車窓の左側を見ると、岩石が露出しているのがわかります。チャート層です。実際に長良川の左岸で見ると、いくつかの色のチャート層が見られます。赤色(エンジ色)、淡緑灰色、暗青灰色、黒色などです。 写真が三種類ありますが、上の写真は列車の車窓から撮ったものです。 ...
川沿いの石

千疋大橋の砂岩【長良川本流沿い露頭1】

岐阜県内の地質見学場所(露頭)を歩きはじめて、1年以上たちました。 今回から長良川本流沿いの露頭を、関市から郡上市にかけて紹介していきたいと思います。 今まで紹介している場所、露頭(長良川沿いの玄武岩質溶岩~長良川沿いの石灰岩その4)もあり、繰り返すこともありますが、岐阜県の地質図(ジオランドぎふの詳細地質図)上に、見学ポイントを載せながら紹介しようと思いま...
川沿いの石

砂岩【板取川沿いの岩石4】

美濃市から関市洞戸に向かう県道81号美濃洞戸線で、片知川を越えて1.3kmほど進むと、左に蕨生大橋があります。そこを渡らずに県道81号をそのまま700mほど進むと、北から流れている矢坪谷を渡る小さな橋(和紙橋)があります。その手前を川原に下る道を下り、上流(西)へ150mほど進むと板取川左岸に岩石が露出しています。 美濃帯堆積岩類の砂岩です。 美濃市蕨生西屋...
地質の旅

長良川鉄道の車窓からみた岩石 その10

長良川沿いのチャート層その4と同じ場所を長良川鉄道の車窓から眺めることができます。 郡上市八幡町名津佐の長良川右岸にある高速道路の橋脚付近で、玄武岩質溶岩とチャート層が混在しているのが見られます。 下り列車において、深戸駅を出て2分40秒ほどたったところで2つめのトンネルを出ます(美濃駅から約37分のところ)。すぐ車窓左側を見ると、高速道路の橋梁が見え、長良...