飛水峡とロックガーデン【美濃地方の露頭46】

飛騨川は、岐阜県の中央部を北から南へ流れる川です。

加茂郡白川町から七宗町にかけての約12kmは、連続的に岩盤の間を流れ、飛水峡と呼ばれる断崖の渓谷になっています。

国道41号の七宗町「川並交差点」の北に架かっている上麻生橋(赤い橋)より飛騨川を望むと、河床の岩盤を深く削り込んでいるのがわかるとともに、自然の威圧感を感じます。

また、上麻生橋と踏切を渡り、突き当りを右折して東進すると、800m弱のところにロックガーデンと呼ばれる広場があります。そこでは、峡谷の真上から断崖を眺めることができます。

七宗町上麻生飛水峡ロックガーデンの層状チャート :加茂郡七宗町上麻生飛水峡ロックガーデン飛騨川右岸

このロックガーデン周辺で見られる岩石は、美濃地方に広く分布するチャートです。

チャートは、海にいるガラス質の殻をもった微生物(放散虫など)が死んで海底に堆積し、そして固まった岩石です。ガラス質であり、非常に硬い岩石です。この場所では、厚さ数~20cmのチャート層が厚さ1~数mmの薄い泥岩層を間に挟み、それらが交互に繰り返し積み重なり、層状チャートとして露出しています。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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