凝灰岩

美濃地方

遠山層【美濃地方の露頭37】

第三紀層である瑞浪層群は、東濃地方では恵那市山岡町から岩村町、中津川市阿木にかけて分布し、岩村層群と呼ばれることもあります。この岩村層群は、下位から湖ないしは浅海に堆積した阿木層、海に堆積した遠山層に分けられます。 明知鉄道の山岡駅から南の牧地区に向かう谷沿いに遠山層が分布しています。山岡駅の南の線路を東へ渡り、南へ800mほど進むと東側の山際に崖(露頭)が...
美濃地方

地層【美濃地方の露頭27】

瑞浪市から土岐市にかけて分布する新第三紀層である瑞浪層群は、下位から土岐夾炭層、本郷層、明世層、生俵層と呼ばれる地層群に分かれています。 瑞浪市民公園内には、明世層の最下部である月吉部層を除く、戸狩部層、山野内部層、狭間部層がほぼ連続して順に重なって露出しているので、観察しやすいです。化石博物館の東にあるへそ山の南側斜面の露頭を見てから、少し回りこんで北東へ...
美濃地方

樹木の化石【美濃地方の露頭14】 

美濃加茂市、可児市周辺に分布する第三紀層である瑞浪層群は、古い順に蜂屋層、中村層、平牧層で構成されています。中村層は美濃加茂市南部、可児市、御嵩町にかけて分布します。礫岩、砂岩、泥岩、夾炭砂岩(炭層をはさんでいる砂岩)、凝灰岩などで構成されていて、形成時期は1950万年前~1850万年前と考えられています。(写真は木曽川に向かって北から) 美濃加茂市御門町化...
美濃地方

流紋岩質溶結凝灰岩層【美濃地方の露頭13】

富加町加治田付近の丘陵の北端や川浦川河床には、火山角礫岩とは違って、流紋岩質溶結凝灰岩層が分布します。 蜂屋層を形成した火山は、約2400万年前に活動がはじまった火山です。日本海がまだ拡大していない時代で、古いアジア大陸の東端にあたる位置で活動しました。流紋岩質の凝灰岩が自身の熱と重量によって、構成している火山灰や鉱物などが結びつき、多くの部分が堅固な岩石(...
川沿いの石

非溶結の凝灰岩【板取川沿いの岩石21】

板取川沿いの岩石その3で紹介したように、奥美濃酸性岩類は、岐阜県の約1/4の面積を占める濃飛流紋岩のような1つの巨大な岩体をつくっているのではなく、美濃市北部、関市洞戸~板取、郡上市八幡町西部などの山頂や尾根上などの標高の高いところに点在するように分布しています。そのため、板取川沿いに広く分布しているわけではありませんが、関市板取岩本の川原でも見ることができ...