滝

滝や滝周辺の地層・石を紹介しています。

地質の旅

養老の滝【美濃地方の露頭71】

養老の滝は養老公園内にあり、落差約32m、幅約4mの滝です。日本の滝百選に選定されています。 養老の滝では、「養老孝子物語」が語り継がれています。 多度山の麓にある親子がいました。病気がちな父の楽しみは、たまの晩に飲む少しのお酒。父にたくさん飲んでもらいたいと、息子・源氶内は一生懸命働きます。あるとき氶内が見つけた滝は、とびきりおいしいお酒でできていました。...
地質の旅

阿弥陀ヶ滝【美濃地方の露頭62】

長良川鉄道終点の北濃駅を出て、国道156号線を約1.3km北進し、白鳥町前谷で県道314号線を西進して3.3kmほど進んだところに、阿弥陀ヶ滝の駐車場があります。そこから、道案内表示板にしたがって10分ほど山道を歩くと阿弥陀ヶ滝が見えてきます。 阿弥陀ヶ滝は日本の滝100選や岐阜県名水50選にも選ばれている滝です。大日ヶ岳の一部を構成する溶岩層にかかっており...
地質の旅

釜ヶ滝のチャート【美濃地方の露頭57】

今回は、岐阜県郡上市にある釜ヶ滝周辺の石を紹介します。 国道156号線沿いにある郡上市美並町の吉田小学校南の道路を西に進みます。3kmくらい進んだところから釜ヶ滝に進む遊歩道ができています。入口に茶店があり、そこを通り抜けたところから滝への遊歩道が始まります。 行者の滝、三の滝、二の滝、一の滝の順に見学することになります。最初の行者の滝は遊歩道を歩いて1分ほ...
美濃地方

不動滝と濃飛流紋岩【美濃地方の露頭40】

中津川の付知峡(つけちきょう)にある不動滝は、絶景ポイントとして有名です。 濃飛流紋岩 :中津川市付知町下浦付知峡観音滝・不動滝 この付知峡観音滝・不動滝周辺には、濃飛流紋岩が分布しています。 濃飛流紋岩の大部分は大規模な火砕流によってできた溶結凝灰岩で、基本的にはほぼ均質な非常に厚い板状の堆積物を形成しています。そのような均質な非常に厚い板状の堆積物の単位...
県外編

県外編18:133mの落差!那智の滝(和歌山県)

那智の滝(一の滝)は133mの落差を誇る滝です。これは一段の滝としては日本1位です。 国の名勝に指定されており(指定名は那智大滝(なちのおおたき))、鬼ヶ城と同じく世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部です。 この滝は、鬼ヶ城と同じく、熊野酸性火成岩類が関わっていますので紹介します。 ※同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸を、左の写...
地質の旅

県外編3:富士山の溶岩にかかる!鮎壺の滝(静岡)

鮎壺の滝(県指定天然記念物)は黄瀬川にかかる滝で、およそ1万年前に富士山から流れてきた溶岩流(三島溶岩)の南西の端にできています。 厚さ10mほどの溶岩の下には浸食されやすいローム層が堆積しており、黄瀬川によって下のローム層が削られ、上の硬くて削られにくい三島溶岩が残ったため、段差ができ、滝が形成されたのです。滝の周辺は公園として整備され、南にあるつり橋から...
地質の旅

夫婦滝の安山岩

白鳥流紋岩の分布域(地表近くにおける)の北には、大日ヶ岳や鷲ヶ岳をつくっている安山岩が分布しています。 その安山岩を手軽に観察できるのが国道156号線の近くで見られる滝です。国道156号線に沿って長良川上流に向かい、ひるがの高原に着く約1km手前に、駒ヶ滝と夫婦滝があります。両方とも安山岩質溶岩にかかる滝です。 下の写真は夫婦滝の上部の溶岩と下部の火山砕屑岩...