静岡

地質の旅

県外編6:溶岩でできた海岸!城ヶ崎海岸(静岡)

城ヶ崎海岸は、静岡県伊東市の南南東に位置する海岸です。大室山の噴火によって流れ出した溶岩の一部が海に流れ込み、埋め立てて新しい陸地を作り出すことによってできました。(大室山については前回紹介しています。) そのため、大部分が荒々しい断崖で、小さな岬と入り江が連続します。 大室山から噴出した溶岩で形成された城ヶ崎海岸 :静岡県伊東市富戸城ヶ崎海岸門脇埼付近 上...
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県外編5:プリンのような山!大室山(静岡)

大室山は静岡県伊東市にある標高580mの火山です。約4000年前の噴火でできた山で、すり鉢状の火口をもちます。火山活動によって、液体であるマグマが吹き上げられて大気中で冷やされてできた多孔質の黒っぽい岩塊(スコリア)が、火山の周りに積もり、プリンのような形の山を形成しました。
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県外編4:溶岩が参道に!割狐塚稲荷神社(静岡)

県外編その3で紹介した鮎壺の滝は、約1万年前に富士山の噴火によって流れ出した溶岩(三島溶岩)の南西の端にできた滝ですので、滝の北東部では地面の下に溶岩が広がっているはずです。通常、地面の下は掘らないと見ることができないため、溶岩は見られないのですが、溶岩が盛り上がっているために、見ることができる場所があります。 その1つが、滝の東北東500m弱のところ(約4...
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県外編3:富士山の溶岩にかかる!鮎壺の滝(静岡)

鮎壺の滝(県指定天然記念物)は黄瀬川にかかる滝で、およそ1万年前に富士山から流れてきた溶岩流(三島溶岩)の南西の端にできています。 厚さ10mほどの溶岩の下には浸食されやすいローム層が堆積しており、黄瀬川によって下のローム層が削られ、上の硬くて削られにくい三島溶岩が残ったため、段差ができ、滝が形成されたのです。滝の周辺は公園として整備され、南にあるつり橋から...
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県外編2:地震の痕跡が残る!火雷神社

昭和5年(1930年)11月26日に北伊豆地震(M7.3)が起きました。その地震を引き起こした丹那断層の変位とその時の地震の痕跡を保存してある場所が、丹那断層公園から北方へ車で4.3kmほど(直線距離3.5km)進んだところにあります。 その場所が火雷神社(からいじんじゃ)です。石造りの鳥居とその先にある石段の間に地震断層が存在したために、断層が左横ずれした...
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県外編1:断層の変位がわかる!丹那断層公園(静岡)

丹那(たんな)断層公園は、昭和5年(1930年)11月26日に発生した北伊豆地震(M7.3)を引き起こした丹那断層を観察できるよう整備した場所です。この公園では、北伊豆地震において左横ずれ断層によって水路や円形のゴミ捨て場などが約2.5mほどずれているのを見ることができます。