大室山は静岡県伊東市にある標高580mの火山です。約4000年前の噴火でできた山で、すり鉢状の火口をもちます。

一度の火山活動によってできた火山(単成火山といいます)で、スコリア丘を形成しました。
スコリア・スコリア丘とは
スコリア丘とは、火山活動によって、液体であるマグマが吹き上げられて大気中で冷やされてできた多孔質の黒っぽい岩塊(これをスコリアと呼びます)が、火山の周りに積もってプリンのような形の円錐台形の山を形成したものです。
大室山の噴火では、スコリア丘ができただけではなく、スコリア丘の麓から流れ出した大量の溶岩が、伊豆シャボテン公園がある小高い丘を作り出したり、一部の溶岩は海に流れ込んで城ヶ崎海岸を作り出したりしました。

1番上の写真は城ヶ崎海岸の門脇灯台から撮ったもので、プリンのような形をした大室山の上部が見えます。上の写真はリフト乗り場の近くから、次の写真は北西から、大室山を撮ったものです。

下の写真は大室山にリフトで登り、すり鉢状の火口を撮ったものです。

いずれの写真も同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
静岡県のジオサイトはこちらもおすすめです。

前回は神社を紹介しました。まだ読んでない方はどうぞ。

こちらの本もおすすめです。