火山

美濃地方

流紋岩質溶結凝灰岩層【美濃地方の露頭13】

富加町加治田付近の丘陵の北端や川浦川河床には、火山角礫岩とは違って、流紋岩質溶結凝灰岩層が分布します。 蜂屋層を形成した火山は、約2400万年前に活動がはじまった火山です。日本海がまだ拡大していない時代で、古いアジア大陸の東端にあたる位置で活動しました。流紋岩質の凝灰岩が自身の熱と重量によって、構成している火山灰や鉱物などが結びつき、多くの部分が堅固な岩石(...
地質の旅

県外編12:江戸時代に噴出した浅間山!鬼押出し溶岩(群馬県)

鬼押出し溶岩は、1783年(天明3年)の浅間山の噴火の際に流れ出た溶岩です。鬼が火口で暴れて溶岩流を押し出しているようだ、ということからその名前が付きました。浅間山北麓にある鬼押出し園では、流れて固まったままの大きな溶岩を見ることができます。
美濃地方

御嶽山の堆積物【美濃地方の露頭3】

木曽川泥流堆積物は、御嶽山(最近では2014年に噴火して甚大な被害をもたらしました)を給源とする火山泥流堆積物です。 約5万年前に噴火したときには、その堆積物は御嶽山東麓の西野川から王滝川、木曽川へと流れ下り、144kmにも及びました。泥流堆積物は、主に御嶽火山を形成している安山岩類の礫(角ばったもの~やや角ばったもの)とその細粒物質からなり、その中に御嶽火...
地質の旅

県外編5:プリンのような山!大室山(静岡)

大室山は静岡県伊東市にある標高580mの火山です。約4000年前の噴火でできた山で、すり鉢状の火口をもちます。火山活動によって、液体であるマグマが吹き上げられて大気中で冷やされてできた多孔質の黒っぽい岩塊(スコリア)が、火山の周りに積もり、プリンのような形の山を形成しました。