石灰岩

都市で見られる化石

都市で見られる化石【名古屋編その1】地下鉄名古屋駅9番出入口(下り階段)

地質、岩石、化石に興味をもちたいと思っても、普通は岩石などが露出している場所まで行かないと見ることができません。しかし、もっと身近で地質の一部が見られるところがあります。都市のビル群や公共施設などで見られる建材としての岩石(石材)です。石材の中に化石の入ったものが結構あるのです。気にして見てみれば、普段あまり見ることのない化石を見ることができますし、地球の歴史の一部を読み取ることもできるのです。
長良川

八幡町穀見左岸のチャート中の石灰岩【長良川本流沿い露頭編132】

水位が高い時は水面下になりますが、南側と北側に露頭があり、南側にはチャート中に入る石灰岩の露頭があり、北側にはレンズ状のチャートが入っている泥岩層(混在岩)の露頭があります。 石灰岩は浅い海で形成し、チャートは深い海で形成します。そして、石灰岩は深い海だと溶けてしまい形成されません。このように石灰岩とチャートは、形成条件が全く違うため、チャート中に石灰岩が入っているように見える産状の形成過程は今でも正確にはわかっていません。
長良川

八幡町浅柄・貝付の間右岸の石灰岩【長良川本流沿い露頭編104】

前回長良川本流沿い露頭編その103でも紹介していますが、八幡町浅柄の大浅谷の長良川との合流地点から、北(上流)へ向かって200m弱~400m強のあたりでは、石灰岩がところどころで分布しています。 大浅谷の合流地点から上流へ400mほどのところに石灰岩の露頭があります。 美濃帯堆積岩類の中の石灰岩は、大昔のサンゴ礁が海洋プレートによって運ばれ、大陸の縁(現在の...
長良川

八幡町浅柄の北右岸の石灰岩【長良川本流沿い露頭編103】

八幡町浅柄の大浅谷の長良川との合流地点から、北(上流)へ200m弱から400m強にかけて石灰岩がところどころに分布しています。 写真は石灰岩の露頭を北からパノラマで撮ったもので、白っぽく見えるのが石灰岩です。 郡上市八幡町西乙原浅柄の北右岸露頭 石灰岩は大昔のサンゴ礁が海洋プレートによって運ばれ、大陸の縁に付加したものです。日本列島は約2000万年前までは大...
長良川

雨で削られた跡:カレン【長良川本流沿い露頭編29】

今回紹介するのは、以前紹介した長良川沿いの石灰岩その2と同じ露頭です。昨年は河原の石に埋まっていて露頭が見えなかったのですが、現在は河原の石が移動したために石灰岩が露出しています。 写真は河原に露出している石灰岩を北西から撮ったものです。 美濃帯堆積岩類の中の石灰岩は、大昔のサンゴ礁が海洋プレートによって運ばれ、大陸の縁(現在の日本列島)に付加したものです。...
長良川

チャート石灰岩互層とその褶曲 【長良川本流沿い露頭編20】

美濃市横持の長良川沿いにはチャートと石灰岩が交互に積み重なっているチャート石灰岩互層が見られます。 その露頭から北北西に数100m離れた場所にもチャート石灰岩互層が見られます。ここでは、チャート石灰岩互層が褶曲しているのが確認できる露頭もあります。 本来、石灰岩は浅い海で形成し、チャートは深い海で形成します。そして、石灰岩は深い海だと溶けてしまい形成されませ...
長良川

チャート石灰岩互層 【長良川本流沿い露頭編18】

美濃市横持のチャート石灰岩互層の露頭を紹介します。この露頭では、暗青灰色~青灰色をしたチャート層と、白色~淡灰色をした石灰岩層が交互に堆積しているのが見られます。
長良川

チャート中の石灰岩【長良川本流沿い露頭編8】

長良川沿いにはチャートと石灰岩が繰り返して積み重なっている岩石やチャート中に石灰岩が入っている岩石が見られます。石灰岩は浅い海で形成し、チャートは深い海で形成します。そして、石灰岩は深い海だと溶けてしまい形成されません。
地質の旅

層状石灰岩【美濃地方の露頭81】

根尾東谷川流域には、舟伏山の石灰岩体を中心に比較的広く石灰岩層が分布しています。 東谷川のくるみ橋付近には石灰岩層が分布し、数10cm~2mの厚さで成層しています。有機質を多く含むために全体に黒っぽい色をしていて、サンゴ礁の礁湖(ラグーン)内の静かな環境に堆積したと考えられます。 シカマイアなどの二枚貝、ベレロフォンなどの巻貝、フズリナ、ウミユリなどの化石を...
地質の旅

石灰岩が作り出す地形【美濃地方の露頭66】

石灰岩は、酸性の水溶液によって溶けるという特徴をもちます。弱い酸性である雨水でも溶けるため、他の岩石には見られない様子を示します。そのため、石灰岩が作り出す地形は独特なものとなり、カルスト地形と呼ばれます。また、雨水や地下水などによって溶かされて、残った一部の石灰岩は、地面から柱状に突き出た状態となります。このような柱状に突出した石灰岩を「ピナクル(石灰岩柱)」といいます。