軽石

地質の旅

高山軽石層【美濃地方の露頭65】

郡上市高鷲町の上野高原(東海北陸道ひるがのSA近辺)の地表には、厚さ1〜1.5mほどの火山灰層が堆積していて、遠く離れた場所から飛来したものだと考えられています。 郡上市高鷲町上野高原 火山灰層は全体的には赤土層をなしていて、岩相と構成鉱物から大きく3層に区分されています。 噴出場所がわかっているのは、中部層をなす地表から1.7~2m下に見られる厚さ30cm...
美濃地方

本郷層2【美濃地方の露頭31】

県道352号大西瑞浪線沿いにある日吉町白倉地区の日吉小・中学校西から南にかけて、本郷層が露出しています。 本郷層は瑞浪地域に分布する瑞浪層群のうち中部層を構成し、瑞浪市街地周辺に分布する明世層(瑞浪市民公園で観察できます)とほぼ同時期に形成されたようです。 日吉小中学校の西側で見られる本郷層は、凝灰質泥岩、凝灰質砂岩、凝灰岩などからなっていて、横方向において...
美濃地方

本郷層【美濃地方の露頭30】

瑞浪市から土岐市にかけて分布する瑞浪層群(新第三紀層)は、下から順に、土岐夾炭層、本郷層、明世層、生俵層と呼ばれる地層群に分かれています。 今回は本郷層を紹介します。 瑞浪市日吉町白倉の本郷層の凝灰岩 :瑞浪市日吉町白倉の西露頭(日吉小中学校グランド南端の100mほど南) 本郷層は、瑞浪市街地周辺に分布する明世層などとほぼ同時期に形成され、火山噴出物が直接的...
美濃地方

軽石を含む地層【美濃地方の露頭29】

瑞浪市の瑞浪大橋(県道20号瑞浪大野瀬線が土岐川を渡る橋)付近の土岐川河床には、瑞浪層群の明世層上部層である狭間部層の軽石質凝灰岩層が露出しています。 写真は瑞浪大橋の50mほど上流の右岸河床露頭を北西側から撮ったものです。 ここの凝灰岩の中には多くの軽石などが見られ、美濃帯堆積岩類の礫もわずかに含まれます。軽石は黄褐色~灰色をしていて、1cm~数cm径のも...
美濃地方

軽石を多く含む凝灰岩【美濃地方の露頭18】

県道83号多治見白川線の可児市柿下交差点の東側200mほどのところに小さな公園があり、その公園内に、戦時中に掘られた横穴があります。 その両脇に露出している地層が瑞浪層群の平牧層です。県道84号土岐可児線と県道83号が交差する久々利交差点を南へ進むと約600mで山沿いに進む道に分かれますが、そこを山沿いに進み300mほどで公園があります。 平牧層についてはこ...
美濃地方

軽石が入った地層【美濃地方の露頭2】

各務原層には5~10mmほどの径をもつ丸い黄褐色の粒が見られます。これは火山から噴出した軽石です。 軽石というと、灰色で多くの穴があいた軽くて少し硬い石というイメージがありますが、各務原層に入っている黄褐色の軽石は、さわると簡単につぶれます。軽石の中の成分が粘土に変わりもろくなったためです。 中には黄褐色ではなく、灰色のやや硬い軽石も入っていますが、性質がや...
美濃地方

各務原台地【美濃地方の露頭1】

ここまで岐阜県の長良川、板取川、津保川沿いの岩石、および県外の観光地(ジオサイトと呼んだりします)をいくつか紹介してきました。 今シリーズでは、岐阜県美濃地方の地質関係の見学地を紹介します。また、立体視ができるような写真を掲載していきます。 各務原台地は、各務原市を中心に木曽川右岸に分布する台地で、濃尾平野の沖積面(自然状態で現在も形成されている平野の表面)...