県外編

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県外編18:133mの落差!那智の滝(和歌山県)

那智の滝(一の滝)は133mの落差を誇る滝です。これは一段の滝としては日本1位です。 国の名勝に指定されており(指定名は那智大滝(なちのおおたき))、鬼ヶ城と同じく世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部です。 この滝は、鬼ヶ城と同じく、熊野酸性火成岩類が関わっていますので紹介します。 ※同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸を、左の写...
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県外編17:風化と波による造形美!熊野の鬼ヶ城と獅子岩(三重県)

鬼ヶ城は2004年7月7日「紀伊山地の霊場と参詣道」の一部としてユネスコの世界遺産に登録されました。鬼ヶ城や獅子岩は凝灰岩からできています。風化と波による侵食が働いて、平坦地と大小の多くの空洞(タフォニと呼びます)をつくり出し、独特の景観を形成しています。
地質の旅

県外編16:海岸砂丘の代表!鳥取砂丘(鳥取県)

よく知られているように、鳥取砂丘は砂漠ではありません。ではなぜあれほど砂があるのでしょうか。
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県外編15:日本地質学発祥の地!長瀞の岩畳と虎岩(埼玉県)

長瀞(ながとろ)地域は、明治11年(1878年)に東京帝国大学の初代地質学教室教授のナウマン博士が訪れて以来、多くの研究者や学生が訪れており、日本地質学発祥の地と呼ばれています。 平成5年(1993年)に日本地質学発祥の地の石碑が建立されました。 長瀞の岩畳では、地下深くの高圧化で形成された結晶片岩が露出しています。 結晶片岩は、変成作用で結晶が平面上に並ん...
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県外編14:秩父を代表する大露頭!ようばけ(埼玉県)

地層など地面下の状況が見られるところを露頭と呼びますが、埼玉県秩父郡小鹿野町に「ようばけ」と呼ばれる高さ約100m、幅約400mの大露頭があり、日本の地質百選に選ばれています。 埼玉県秩父郡小鹿野町長留 「ようばけ」という名称は、日が暮れて畑などの地面が暗くなっても、しばらく太陽の光(よう)が当たっている崖(ばけ)ということから、古くから呼ばれていたそうです...
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県外編13:波の跡と恐竜の足跡!瀬林の漣痕(群馬県)

群馬県神流町瀬林の国道299号沿いにある漣岩(さざなみいわ)は、今から約1億2000万年前の白亜紀の地層で、その頃の砂に残された波の痕(漣痕、れんこん)が岩石になったものです。 表面一帯に残された波模様の痕が自然の造形物として大変貴重なものなので、1965年(昭和40年)に県の天然記念物に指定されました。(写真に立てかけてある白いスケールは2mです。) その...
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県外編12:江戸時代に噴出した浅間山!鬼押出し溶岩(群馬県)

鬼押出し溶岩は、1783年(天明3年)の浅間山の噴火の際に流れ出た溶岩です。鬼が火口で暴れて溶岩流を押し出しているようだ、ということからその名前が付きました。浅間山北麓にある鬼押出し園では、流れて固まったままの大きな溶岩を見ることができます。
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県外編11:柱状節理の美しさ!やくの玄武岩公園(京都府)

京都府福知山市夜久野町小倉の玄武岩質溶岩は、府指定の天然記念物に指定されていて、やくの玄武岩公園として整備されています。 この玄武岩質溶岩は、京都府内唯一の第四紀火山の田倉山(宝山)から噴出した溶岩です。柱状節理が露出しており、自然の造形美を見ることができます。 京都府福知山市夜久野町小倉やくの玄武岩公園 柱状節理は、液体であるマグマが冷却して固体になるとき...
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県外編10:玄武洞後編!青龍・白虎・朱雀(兵庫県)

前回、兵庫県にある玄武洞を紹介しました。 玄武といえば、古来中国において四方の方角を司るとされた四神の1つです。東の青龍、南の朱雀、西の白虎、北の玄武。日本でも「白虎隊」や「朱雀門」など四神にちなんだ名称が多々見られますが、この玄武洞もその1つです。 ですので、玄武洞公園には、玄武洞のほかにもちろん、青龍洞、白虎洞、朱雀洞(南朱雀洞、北朱雀洞)が整備されてい...
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県外編10:岩石名の由来となった!玄武洞(兵庫県)

兵庫県豊岡市の玄武洞には5つの洞があり、公園として整備されています。マグマが冷え固まった岩石である火成岩の中に玄武岩という岩がありますが、この名称は明治時代において岩石の日本名を制定するときに、玄武洞の名にちなんで命名されました。