粘土岩

地質の旅

珪質粘土岩【美濃地方の露頭48】

珪質粘土岩は礫、砂、泥などの砕屑物をほとんど含まず、粘土鉱物だけからなる岩石で、中に黒色の珪質泥岩をはさむことを特徴としています。また、中生代三畳紀の層状チャートの基底部に存在することがわかっていて、三畳紀初期における酸素が少ない状態の海洋で堆積したものだと考えられています。実際に化石がほとんど含まれません。
川沿いの石

メランジュ【板取川沿いの岩石6】

地質としての連続性がなく、細粒の泥岩などの基質の中にいろいろな大きさや種類からなる岩塊を含むような地質体をメランジュと呼びます。例えば砂岩・珪質泥岩・チャート・石灰岩・火山岩類(玄武岩質溶岩等)といった様々な岩塊が、泥岩の基質の中に埋められたように含まれています。 美濃地方では、このメランジュがいろいろな規模で見られます。 今回紹介する関市洞戸通元寺の板取川...
川沿いの石

粘土の混在岩【長良川沿いの珪質粘土岩5】

長良川沿いのチャート層その5や長良川沿いのメランジュその5で紹介した郡上市美並町赤池の長良川右岸には混在岩やチャート層が分布しています。そして、チャート層と一緒に珪質粘土岩も露出しています。 長良川鉄道の「赤池駅」の東の踏み切りを南に進み、突き当たった長良川右岸沿いにチャート層が広がっていますが、その中に珪質粘土岩が存在します。 下の写真は、南東から珪質粘土...
川沿いの石

チャートと珪質粘土岩【長良川沿いの珪質粘土岩4】

長良川沿いのメランジュその4で紹介した郡上市美並町大原の下田橋下流(長良川左岸)には、混在岩・チャート層などが露出していました。 その対岸(右岸)には、混在岩・チャート層に加えて珪質粘土岩も露出していますので、紹介します。 国道156号線沿いにある吉田小学校の向かい側に、ガソリンスタンドがあります。そのガソリンスタンドの北から川原へ降りて北へしばらく歩くと、...
川沿いの石

淡青灰色の粘土岩【長良川沿いの珪質粘土岩3】

長良川沿いのメランジュその3で紹介した郡上市美並町大原勝原橋周辺には、混在岩・花崗斑岩・チャート層が分布しています。 今回は珪質粘土岩が露出している場所を紹介します。 国道156号線を美濃市市街から北上します。道の駅「美並」を越え、1.7kmほど進んだところにある子宝の湯の表示板を右折し進むと、勝原橋があります。その勝原橋を左折して北へ500mほど進み、子宝...
川沿いの石

郡上の粘土岩【長良川沿いの珪質粘土岩2】

珪質粘土岩は、中生代三畳紀初期の酸素が少ない状態の海洋で堆積したものだと考えられています。チャート層に伴って存在することが多いです。 長良川沿いでは、美濃市から郡上市美並町にかけて何箇所かで露出していますので紹介します。 国道156号線沿いにある道の駅「美並」で車を駐車し、道の駅の川原へ通じる一番北の階段を降ります。北側に珪質泥岩が露出していますが、反対の南...
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美濃市のメランジュ【長良川沿いのメランジュ2】

美濃帯堆積岩類の中には、長良川沿いのメランジュその1で紹介したメランジュという地質体が色々な規模で見られます。 メランジュは、砂岩・珪質泥岩・チャート・石灰岩・火山岩類(玄武岩質溶岩等)などの色々な岩塊が泥質の基質の中に埋められたように含まれている岩石で構成されています。 場所により含まれる岩塊の種類や大きさが異なり、基質の状態も異なります。 美濃市立花地区...
川沿いの石

粘土でできた石【長良川沿いの珪質粘土岩1】

美濃帯堆積岩類において、礫、砂、泥などの砕屑物をほとんど含まず、粘土鉱物だけからなる岩石があります。 その珪質粘土岩は、中に黒色の珪質泥岩をはさむことを特徴としています。 珪質粘土岩は、中生代三畳紀の層状チャートの基底部に存在することがわかっていて、三畳紀初期における酸素が少ない状態の海洋で堆積したものだと考えられています。実際に化石がほとんど含まれないよう...