チャート

長良川

大和町名皿部河川内露頭の層状チャート【長良川本流沿い露頭編157】

郡上市大和町の長良川沿いには広く砂岩層(砂岩泥岩互層や泥岩層を含む)が分布します。 地質図を見ると一面が一面の薄いオレンジ色(黄色)であることがわかります。黄色は砂岩を表します。(地質図はHP「ジオランドぎふ」より 岐阜県博物館提供)」 また、その中に濃いオレンジ色が点在していることがわかります。チャートの地層です。 今回は、このチャートのうち大和町名皿部に...
長良川

八幡町稲成・有坂境界付近のチャートと混在岩【長良川本流沿い露頭編134】

国道156号を北進し、郡上八幡駅南の交差点を過ぎてしばらくすると、自動車販売店・作業着等専門店。パチンコ店等が並び、右にカーブします。カーブするところで左側(西)を見ると、長良川の対岸(右岸)に岩石が露出しているのが確認できます。 地図でみると、郡上八幡地方合同庁舎のほぼ対岸です。 そこへは、長良川に架かる橋を渡って行きます。河原へ下りると、チャートが露出し...
長良川

八幡町穀見左岸のチャート中の石灰岩【長良川本流沿い露頭編132】

水位が高い時は水面下になりますが、南側と北側に露頭があり、南側にはチャート中に入る石灰岩の露頭があり、北側にはレンズ状のチャートが入っている泥岩層(混在岩)の露頭があります。 石灰岩は浅い海で形成し、チャートは深い海で形成します。そして、石灰岩は深い海だと溶けてしまい形成されません。このように石灰岩とチャートは、形成条件が全く違うため、チャート中に石灰岩が入っているように見える産状の形成過程は今でも正確にはわかっていません。
長良川

八幡町鈴原右岸の層状チャートの褶曲【長良川本流沿い露頭編131】

郡上八幡都市環境センターへ進み、近くに車を止めて、環境センターの南の堤防を通り河原へ下りると、大きな岩(南北に約17m、東西に約22m、高さ約8m)があります。 層状チャートの露頭です。 前回紹介した長良川本流沿い露頭編その130の砂岩泥岩互層から東へ50m弱の場所です。 郡上市八幡町相生鈴原の右岸露頭(国道156号沿い生コン工場の長良川対岸東の露頭) チャ...
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八幡町相生のチャートと混在岩【長良川本流沿い露頭編125】

国道156号を北進し、八幡町相生の法伝橋(青い橋)の手前(国道沿いに駐車スペースあり)で長良川沿いを見ると、右岸に大きな岩の塊が2基、露出しているのが見えます。 両方ともチャートですが、北側のチャートの岩と法伝橋の間の河床を見ると、黒っぽい岩が河床に露出しています。その露頭は混在岩です。 地質図を見ると、オレンジ色(Mch)と灰色(Mmx)の境界部分に近いで...
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八幡町亀尾島川合流部付近の赤色層状チャートと貫入岩【長良川本流沿い露頭編124】

長良川沿いのチャートその3、長良川鉄道の車窓からみた岩石その13で紹介した、長良川沿いの赤色層状チャートと貫入岩の露頭を再度紹介します。 国道156号を北進し、八幡町吉野に歩道橋(「八幡町吉野」と書かれてあります)がありますが、そこを越えて200m強で吉野トンネル、吉野洞門を連続して通ります。通過して100mほど進むと、長良川対岸に赤っぽい部分がある岩が露出...
長良川

八幡町西乙原右岸の混在岩とチャート【長良川本流沿い露頭編123】

郡上市八幡町の西乙原にある八幡西中学校のグランドの東には、長良川が流れています。 その長良川沿いには、混在岩とチャートが露出しています。 郡上市八幡町西乙原右岸露頭(八幡西中学校グランド東の長良川右岸) 混在岩は、美濃帯堆積岩類などの付加体堆積物に特徴的な岩石で、基質である泥岩の中に大小さまざまなチャートや砂岩などの礫(岩塊)を含んでいます。 ここの混在岩は...
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八幡町西乙原右岸の混在岩・チャート・珪質粘土岩【長良川本流沿い露頭編122】

長良川本流沿い露頭編121で紹介したように、八幡町西乙原には長良川鉄道の鉄橋が通っており、右岸においては鉄橋のほぼ下から上流へ60mほどには混在岩がところどころに露出しています。 今回は、長良川鉄道鉄橋から東(上流)に60mほどの露頭を紹介します。 郡上市八幡町西乙原右岸露頭(長良川鉄道鉄橋東(上流)に60mほどの右岸河床) ここの露頭では、チャート・珪質粘...
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八幡町西乙原右岸の層状チャートの褶曲【長良川本流沿い露頭編120】

郡上市八幡町西乙原の長良川に架かる鉄橋の西(下流側)70mほどの右岸には、層状チャートが露出しています。チャートは、砂や泥の供給がないような陸地(大陸)から離れた深海底で、放散虫などの微小な生物の遺骸が堆積したものがもとになっています。それが、海洋プレートによって運ばれ、大陸の縁(現在の日本列島)に付加したものを現在見ているのです。本来チャートは深海底で水平方向に堆積していますが、陸地に付加したため、現在はかなり変形した状態で露出していることが多いです。
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八幡町東乙原左岸の黒色チャートと石英脈【長良川本流沿い露頭編119】

長良川本流沿い露頭編その118の露頭から南東へ25mほど進んだところに、黒色チャートと石英脈の露頭があります。 郡上市八幡町吉野東乙原左岸露頭(長良川鉄道鉄橋橋脚から下流75mほど) チャートにはいろいろな色のものがありますが、チャートが堆積した海洋環境の状態を表していると考えられています。 黒色チャート(正しくは黒色に近いチャート)は、海洋が還元状態(酸素...