花崗岩

地質の旅

貝月山花崗岩と貫入岩 【美濃地方の露頭70】

西濃地域の国見岳スキー場、揖斐高原スキー場は貝月山花崗岩体の斜面を使ったスキー場です。調査によると、貝月山花崗岩体中に規模は小さいですが、様々な貫入岩があるようです。
地質の旅

貝月山花崗岩の風化【美濃地方の露頭69】

貝月山花崗岩は、岐阜・滋賀県境付近にある貝月山(標高1,234m)周辺に南北約14km、東西約11.5kmの規模で分布する花崗岩体です。花崗岩は本来堅固な岩石ですが、風化してばらばらになり砂粒や小さな礫などになりやすい岩石です。
川沿いの石

川浦谷花崗岩【板取川沿いの岩石24】

板取川の最上流部の山地は深いV字谷になっていて、見事な峡谷をつくり出しています。 関市板取川浦谷:川浦谷花崗岩 写真は川浦渓谷の表示板の手前の橋(川浦2号橋)から撮ったものです。 この川浦(かおれ)峡谷付近は、風化しやすい花崗岩でできています。 この花崗岩(川浦谷花崗岩)は長径4.8km、短径2.5kmの岩体です。岩体の主体は中粒の花崗岩ですが、花崗斑岩の岩...
美濃地方

濃飛流紋岩と伊奈川花崗岩 【美濃地方の露頭36】

恵那市岩村町上切徳祥寺入口南の支流河床露頭 岩村町地域は巨大な分布域をもつ濃飛流紋岩の最南端にあたり、濃飛流紋岩の最初の活動期に属する溶結凝灰岩が分布します。また、伊奈川花崗岩はこの地域より南に広く分布し、さらに長野県まで分布するという巨大な岩体です。 岩村町上切地域でこの2つの巨大な岩体が接し、伊奈川花崗岩が濃飛流紋岩に貫入しています。それが岩村町上切の徳...
美濃地方

恵那峡と花崗岩【美濃地方の露頭35】

岐阜県の南東部に分布する苗木花崗岩は、中生代の白亜紀後期~古第三紀に起きた大規模なマグマの活動により形成された花崗岩体の一つです。前回はこの苗木花崗岩でできた傘岩と千畳岩を紹介しました。 実は木曽川沿いにある恵那峡の岩壁は同じ花崗岩でできていますので、紹介します。(写真は恵那峡大橋の北東にある休憩所から南側を撮ったものです。) 恵那峡は、木曽川中流にある渓谷...
美濃地方

傘岩と千畳敷岩【美濃地方の露頭34】

岐阜県の中津川市から恵那市にかけての広い地域には、苗木花崗岩と呼ばれる花崗岩が分布します。 この花崗岩は、中生代白亜紀後期の濃飛流紋岩の活動に引き続いて形成された花崗岩類の一つです。恵那市大井町の恵那峡周辺で見られる傘岩、千畳敷岩はいずれもこの花崗岩でできています。 花崗岩は固い岩石ですが、マグマがゆっくり冷え固まったことで、同じような大きさの鉱物が結晶化し...
美濃地方

花崗岩の風化【美濃地方の露頭23】

前回紹介した鬼岩公園内を流れる平岩川の上流に、人造湖である松野湖があります。そして、その松野瑚周辺にも花崗岩が分布します。 国道21号から松野湖方面へ県道366号飛騨木曽川公園線(御嵩町~瑞浪市)で進み、県道366号の入口から約3.5km(松野湖をもうすぐで越えるというところ)の右側に露頭があります。その露頭では、風化した花崗岩を見ることができます。 松野湖...
美濃地方

鬼岩公園の土岐花崗岩【美濃地方の露頭22】

御嵩町の鬼岩公園には土岐花崗岩が分布します。 立方体の角をとった丸みのある白っぽい巨大な岩石がいくつも山腹に林立し、周りに生えている木々の緑と相まった風景をつくっています。 写真は鬼岩公園内の見返り橋周辺を北西から撮ったものです。同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体感...
地質の旅

県外編8:花崗岩でできた渓谷!昇仙峡(山梨)

昇仙峡(特別名勝としての指定名称は御嶽昇仙峡)は、富士川の支流である荒川の上流およそ5km(長潭橋~仙娥滝)にわたる渓谷です。一帯には新第三紀に形成された花崗岩が分布し、節理に沿って浸食され、両岸が切り立った崖に囲まれた深い谷となっています。
川沿いの石

花崗岩【板取川沿いの岩石13】

今回は、渡造橋という橋の近くにある花崗岩を紹介します。 関市洞戸事務所東の国道256号を北進し、新高賀橋を右折して、高賀川沿いを上流に向かって進みます。新高賀橋から約2.1km進むと、高賀自然公園休憩所・駐車場があります。そこからさらに北へ300mほど進むと橋を渡ります。その橋が渡造橋です。 橋から下流40mほどの河床に、なめらかに浸食された岩石が露出してい...