群馬県神流町瀬林の国道299号沿いにある漣岩(さざなみいわ)は、今から約1億2000万年前の白亜紀の地層で、その頃の砂に残された波の痕(漣痕、れんこん)が岩石になったものです。
表面一帯に残された波模様の痕が自然の造形物として大変貴重なものなので、1965年(昭和40年)に県の天然記念物に指定されました。(写真に立てかけてある白いスケールは2mです。)
その後、多くの人の目に触れてきましたが、1985年(昭和60年)、漣痕の上に残された窪みが恐竜の足跡だとわかりました。
日本で最初に恐竜の足跡と認定された崖です。
崖の上部に横方向にある大きな3つの窪みと右側の縦方向のやや斜め(右上-左下)に連なる小さな連続の窪みが恐竜の足跡です。
下の写真は近づいて縦の連続の足跡を撮ったものです。同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
神流町(かんなまち)による解説はこちら。
http://town.kanna.gunma.jp/index.php?key=mumrg18q8-374
こちらでは柱状節理を紹介しています。六角形の柱状になるように割れ目が入っている、自然の造形美です。