やくの玄武岩公園
京都府福知山市夜久野町小倉の玄武岩質溶岩は、府指定の天然記念物に指定されていて、やくの玄武岩公園として整備されています。
この玄武岩質溶岩は、京都府内唯一の第四紀火山の田倉山(宝山)から噴出した溶岩です。柱状節理が露出しており、自然の造形美を見ることができます。
柱状節理のしくみ
柱状節理は、液体であるマグマが冷却して固体になるときに体積が小さくなるために、規則正しい割れ目ができたものです。
基本的には六角形の柱状になるように割れ目が入っています。これは、マグマが固まる際に、表面(外側)から冷え始め、その後中心に向かって収縮しながら固まり、どの方向にも安定した形として、六角形になることが多いと言われています。
六角形が科学的に安定していることは、蜂の巣のハニカム構造が有名かもしれません。以下の理由によるものと考えられます。
- 平面を隙間なく敷き詰めることが正多角形は、正三角形・正四角形・正六角形しかない
- 外周の長さ(≒表面積)が一定の場合、その中では正六角形の面積が最大になる
- 正六角形の場合、外部からの力を5方向に分散できるため、強度の点からも優れている
写真は、公園名の石碑の隣に設置してある柱状の玄武岩を撮ったものです。六角柱の形をしているのがわかります。また、この石碑は柱状節理の大きさがわかるようにと置かれているもので、黄色のスケールは20cmです。
次の写真は1番上の写真にある玄武岩質溶岩を南から撮ったものです。
駐車場の南側にも同様の溶岩が見られるので、北から撮った写真も載せておきます。
いずれの写真も同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
やくの玄武岩公園へのアクセスなどはこちらから。(京都府観光連盟公式サイト)
https://www.kyoto-kankou.or.jp/info_search/?id=3854&r=1649482780.9306
前回は玄武洞の柱状節理を紹介していますので、合わせてどうぞ。