神崎川沿いで玄武岩質溶岩の枕状溶岩を示していると思われる露頭が見られます。山県市日原の右岸です。
山県市役所美山支所(山県市谷合)の南から国道418号と分岐して神崎方面に向かう道路があります。神崎川の左岸を神崎に向かって5.1kmほど進むと、岐阜バスの美舟養魚場前バス停が左手(西側)にあります。バス停の近くに日原山戸橋があり、そこを渡って50mほど南へ進むと、神崎川に下りる細い道がありますので、そこを下ります。川へ下りると右岸河床に15m×13mほどの玄武岩質溶岩の露頭があります。
枕状溶岩
玄武岩質溶岩が海底で噴火をして海水に触れると、枕状溶岩と呼ばれる米俵(または西洋枕)状をした溶岩のかたまりが積み重なりながら固まることがあります。
熱い玄武岩質溶岩が海水などで急冷すると、表面だけが冷えて固まって殻をつくります。しかし、内部は熱いままなので、できた殻を破って絞り出されるように流れ、また海水で急冷して殻をつくります。これを繰り返して、見かけ上米俵状の形をした溶岩がいくつもできるのです。
下の写真は、上の写真の右端の部分に近づいて北東から撮ったものです。写真では少し見えにくいですが、平面形で楕円の見かけをした枕状溶岩が見られます。
下の写真は玄武岩質溶岩をハンマーで割って断面を接写したもので、写真の縦は2cmです。
写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下部の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。