瑞浪市から土岐市にかけて分布する瑞浪層群(新第三紀層)は、下から順に、土岐夾炭層、本郷層、明世層、生俵層と呼ばれる地層群に分かれています。
今回は本郷層を紹介します。
本郷層は、瑞浪市街地周辺に分布する明世層などとほぼ同時期に形成され、火山噴出物が直接的あるいは間接的に運び込まれて形成された地層です。
県道352号沿いにある日吉町白倉地区の日吉小中学校西から南にかけて本郷層が露出しています。日吉小中学校グランドの南端から100mほど南の西側露頭では、白っぽい凝灰岩層の上に砂岩層が載っているのがわかります。数mm~5mmの白色の軽石が多く入っている部分もあります。
軽石についてはこちらの記事をどうぞ。
下の写真は、軽石が多く含まれている部分を近づいて撮ったものです。
下の写真は北へ9mほどのところにある露頭で、上位の砂岩層や凝灰岩層の上部は地層中にほぼ水平の筋(平行葉理)が目立ち、水の作用で堆積したことがわかります。同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。