鮎壺の滝
鮎壺の滝(静岡の県指定天然記念物)は黄瀬川にかかる滝で、およそ1万年前に富士山から流れてきた溶岩流(三島溶岩)の南西の端にできています。
厚さ10mほどの溶岩の下には浸食されやすいローム層が堆積しており、黄瀬川によって下のローム層が削られ、上の硬くて削られにくい三島溶岩が残ったため、段差ができ、滝が形成されたのです。
鮎壺の滝の周辺は公園として整備され、南にあるつり橋からは滝が正面に見えます。天気が良い時には富士山も見えます。
下の写真の、中央左に見えるのが滝です。中央左から右側の一段高い灰色の部分が三島溶岩と呼ばれる富士山から噴出した溶岩です。
立体視写真
下の写真たちは同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の黒丸や白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
①北東から川の下流に向かって撮ったもの。下流の先が滝となっています。
②つり橋から北側の滝を広く撮ったもの
③滝に近づいて南東から撮ったもの
鮎壺の滝について、公式サイトはこちら。
https://numazukanko.jp/feature/ayutsubono-taki/top
県外編4はこちらから。次回も静岡県のジオサイトです。
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県外編2:地震の痕跡が残る!火雷神社
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