養老の滝は養老公園内にあり、落差約32m、幅約4mの滝です。
日本の滝百選に選定されています。
https://www.kankou-gifu.jp/spot/detail_903.html
養老の滝では、「養老孝子物語」が語り継がれています。
多度山の麓にある親子がいました。病気がちな父の楽しみは、たまの晩に飲む少しのお酒。父にたくさん飲んでもらいたいと、息子・源氶内は一生懸命働きます。あるとき氶内が見つけた滝は、とびきりおいしいお酒でできていました。それを持ち帰って飲ませると父も大喜び。さらに不思議なことに、父の病気もみるみる良くなりました。
これが「老いを養う滝」として広まり、養老の滝の名前の由来となったと言われています。
滝を構成している岩石は、直接近づいて見れないのではっきりとはわかりませんが、滝の近くに露出している岩石や滝に向かう遊歩道沿いの万代橋脇に露出している岩石からすると、美濃帯堆積岩類のチャート層だと考えられます。
チャートは、海底に堆積したガラス質の殻をもった微生物(放散虫など)が堆積し、固まった岩石です。ガラス質のものがくっつき、固まったものであるため、硬く浸食されにくい岩石です。しかし、ガラスが割れやすいようにもろく、縦横に割れ目が多く入っています。そのため、段差ができやすくそこに水が流れると滝になります。
上の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
下の写真は遊歩道沿いの万代橋脇に露出しているチャート層を南から撮ったものです。
養老の滝とその周辺は、季節を感じるスポットもたくさんあっておすすめです。
かの葛飾北斎が描いた養老の滝もぜひご覧ください。
https://hokusai-museum.jp/modules/Collection/collections/view/61
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