都市で見られる化石【名古屋編その5】名古屋駅タワーズプラザ&JRタカシマヤ

名古屋駅周辺のビル群にも、ところどころでアンモナイトなどの化石が見られます。

今まで気付かなかったけれど、SNSで化石が紹介されて「こんなところにあったのか。」と驚くこともあります。もちろん網羅することはできませんが、名古屋駅周辺で見られる化石を何回かに渡って紹介したいと思います。

JRセントラルタワーズ

今回、まず紹介するのはJRセントラルタワーズです。

タワーズプラザでは、12階の一部の壁で化石(アンモナイトやべレムナイトなど)を見ることができます。12階はレストラン街で、食事時は混雑していますので、それ以外の時間で見て回るのがよいでしょう。

地下鉄名古屋駅の9番出入口、8番出入口、地下のゲートウォークと同様に、タワーズプラザ12階の一部の壁はドイツ産のジュラマーブルイエローです。

少し時間があって、少し注意をして見ることができれば、アンモナイトベレムナイト海綿動物などを必ず確認できるでしょう。そのくらい化石が多く入っています。

上の写真の左側にアンモナイトが見えるでしょうか?近づいて撮ったものが下の写真です。

他にもアンモナイトを見つけることができます。

次の写真はベレムナイトです。

JR名古屋タカシマヤ

JR名古屋タカシマヤの南エレベーター床にもアンモナイトが見られます。

南エレベーターは4基ありますが、向かって左から2番目のエレベーターで、入って奥右手の床にあります。

石材は、イタリア産ペルリーノロザートのようです。

ペルリーノロザートは、基本はピンク色の大理石です。線模様が雷光のようなギザギザした形で入っていて、その線は石材の地の色を濃くしたような色や濃いグレーをしています。

大理石は炭酸カルシウムが結晶化した方解石からできていますので、基本的には白い色をしています。しかし、方解石以外の鉱物が含まれると色が変わってきます。ペルリーノロザートのようなピンク色は、赤鉄鉱(ヘマタイト)や酸化鉄による色です。

各写真にスケールがついていますが、指を一緒に撮った写真から長さを読み取ってつけたため、正確さはやや欠けます。

前回はゲートウォークを紹介しています。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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