都市で見られる化石【名古屋編その13】名鉄名古屋駅改札口前

名鉄名古屋駅の中央改札口は、入口専用と出口専用に分かれています。出口専用の前の柱には厚歯二枚貝の化石が見られるので紹介します。

柱の石材は、イタリア産のズベボロイヤル(ペルラートズベボ)です。

厚歯二枚貝は中生代の白亜紀に繁栄し、中生代末に絶滅した貝類です。こちらの記事で厚歯二枚貝について解説しています。

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ビル街の壁や床にはアンモナイトや厚歯二枚貝などの化石が見られることがありますが、アンモナイトや厚歯二枚貝は恐竜と同様に中生代に繁栄した生き物です。そして、恐竜と同様に、中生代末である6600万年前に絶滅してしまいました。

人類(ホモサピエンス)は、今から40万~25万年前に誕生しました。アンモナイトや厚歯二枚貝が絶滅したのは約6600万年前ですから、それと比べると、人類誕生は(地球史のスケールでは)まったく最近のことです。

仮に、アンモナイトや厚歯二枚貝が今から100年前に絶滅したとすると、人類が誕生したのはたった0.6年前(7ヶ月と少し前)となるのです。そのくらいスケールが違います。

ちょうど昨年は関東大震災が起きてから100年目でした。例えるなら、大震災のころにアンモナイトが絶滅し、それから長い時間が流れ、人類は今からたった7ヶ月前に生まれた、ということになります。人類が生まれてそれだけ少ししかたっていないのです。まだ赤ん坊です。それだけ昔に絶滅した生き物の遺骸(化石)を石材の中に見ているのです。

アンモナイトや厚歯二枚貝からすると、人類は地球の住人としては本当に若輩者なのです。化石を見ながら、時間の長さを感じ取っていただけるとよいかと思います。

写真は6枚ありますが、いずれも名鉄名古屋駅中央改札口(出口専用)前の柱を撮ったもので、厚歯二枚貝のばらばらになったものが写っています。

上の3枚は改札口に向かって左の柱を、下の3枚は改札口に向かって右の柱を撮りました。

1番上の写真(左の柱)のの部分を近づいて撮ったものが2番目の写真で、の部分を近づいて撮ったものが3番目の写真です。

下から3番目の写真(右の柱)のの部分を近づいて撮ったものが下から2番目の写真で、の部分を近づいて撮ったものが1番下の写真です。化石が多く入っていることがわかると思います。

近づいて撮ったものにはスケールが入っていますが、スケールは指などを一緒に撮った写真から長さを読み取ってつけたものですから、正確さはやや欠けますのでご了承ください。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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