県外編7:溶岩と泥流堆積物がつくり出すカーテン!白糸の滝(静岡)

静岡県の白糸の滝は、高さ20mほどの垂直に近い壁から流れ落ちる幾筋もの水でつくるカーテン状の滝で、幅150mほどに広がっています。

多くの水が崖の岩の隙間から流れ出しており、絹糸のような水のカーテンを作っています。

白糸の滝:静岡県富士宮市上井出・原

下に水を通しにくい地層(不透水層)があり、その上に水を通す地層がある場合、水(地下水)は上の地層に蓄えられながら流れます。そして、その流れの先に崖がある場合は2つの層の境目に近いところから水が流れ出します。

この白糸の滝はそうしてできた滝です。崖の下部は泥流堆積物などからできていて、水を通しにくいようです。一方上部は、玄武岩質の溶岩でできていて、多孔質であるため水を通すことができるのです。

上の写真は近づいて撮ったもの、下の写真は少しはなれて白糸の滝を撮ったものです。

いずれの写真も同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

最後の写真は白糸の滝の南東にある音止めの滝を撮ったものです。

白糸の滝のアクセス情報などはこちら。
https://fujinomiya.gr.jp/guide/170/

前回は城ヶ崎海岸を紹介しています。まだ読んでいない方は合わせてどうぞ。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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