静岡県の白糸の滝は、高さ20mほどの垂直に近い壁から流れ落ちる幾筋もの水でつくるカーテン状の滝で、幅150mほどに広がっています。
多くの水が崖の岩の隙間から流れ出しており、絹糸のような水のカーテンを作っています。
下に水を通しにくい地層(不透水層)があり、その上に水を通す地層がある場合、水(地下水)は上の地層に蓄えられながら流れます。そして、その流れの先に崖がある場合は2つの層の境目に近いところから水が流れ出します。
この白糸の滝はそうしてできた滝です。崖の下部は泥流堆積物などからできていて、水を通しにくいようです。一方上部は、玄武岩質の溶岩でできていて、多孔質であるため水を通すことができるのです。
上の写真は近づいて撮ったもの、下の写真は少しはなれて白糸の滝を撮ったものです。
いずれの写真も同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
最後の写真は白糸の滝の南東にある音止めの滝を撮ったものです。
白糸の滝のアクセス情報などはこちら。
https://fujinomiya.gr.jp/guide/170/
前回は城ヶ崎海岸を紹介しています。まだ読んでいない方は合わせてどうぞ。