チャートと破断した砂岩泥岩互層【板取川沿いの岩石12】

関市の洞戸栗原から洞戸高見にかけて、板取川沿いに分布する美濃帯堆積岩類は、主にチャート層破断した砂岩泥岩互層です。新高賀橋の北に両方が見られますので、紹介します。

関市洞戸事務所東の国道256号を北進し、約5.3km進むと右側に新高賀橋があります。右折して橋を渡って進むと高賀渓谷に通じます。新高賀橋を渡って左折し、50mほど進んだ左手に川原へ下りる階段があります。高賀神水庵の駐車場入口の手前100mほどのところです。

階段で下りて川原に出ると、白っぽい岩石が露出していますが、チャートです。熱変成を受けていると思われます(熱による変成はこちらの記事参照)。写真は新高賀橋より南を眺めたものです。点線で囲まれたところがチャートの露出場所です。

対岸(右岸)にも同様にチャートが露出しています。

また、チャートの近く(北側)に黒っぽい岩石がいくつか露出していますが、これが破断した砂岩泥岩互層です。チャートと砂岩泥岩互層が接触している場所もあります。

下の写真はチャートと破断した砂岩泥岩互層の接触部を北西から撮ったものです。同じような写真が2枚並んでいますが、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、下の白丸や黒丸を重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

下の写真は破断した砂岩泥岩互層を東から撮ったものです。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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