-
長良川
八幡町五町の北左岸の砂岩層と石英斑岩【長良川本流沿い露頭編141】
前回長良川本流沿い露頭編その140で紹介した石英斑岩の露頭から北(上流方向)へ40mほど進むと、河床に砂岩層が広く露出しています。さらに、北へ70mほど進むと、砂岩層が突き出た状態で露出し、その北側には石英斑岩が分布しているのが見られます。ここでは、砂岩層が突き出た状態(高さ2m~2.5m)で露出していますが、石英斑岩と接している境界部もしくはその近辺のため、熱変成によって硬くなり、浸食を受けにくく残っていると考えられます。 -
長良川
石英斑岩と捕獲岩(ゼノリス)【長良川本流沿い露頭編140】
捕獲岩(ゼノリス)は、火成岩に含まれる異種の岩石片のことです。マグマが上昇してくる途中で周囲の岩石から取り込まれるため、マグマの熱によって変成している場合が多いです。捕獲岩をよく観察することで、マグマが上がってきた地下を知る手がかりになります。 -
長良川
砂岩層中の珪質泥岩層【長良川本流沿い露頭編139】
美濃帯堆積岩類などの付加体堆積物は、海洋で噴出した玄武岩や海洋で堆積した石灰岩、チャート、珪質泥岩が、海洋プレートに運ばれることによって、陸地から海洋へ供給された砂や泥と混じり合って、大陸の縁(現在の日本列島)に付加したものです。チャートは砂や泥が届かないような陸地から離れた深海底で堆積したものですが、珪質泥岩はやや陸地に近づいたところで堆積したものです。 -
長良川
八幡町五町対岸(右岸)の石英斑岩とそれを貫く貫入岩【長良川本流沿い露頭編138】
今日は、郡上市八幡町報徳橋下流の右岸で見られる石英斑岩とそれを貫く貫入岩の露頭を紹介します。前回の長良川本流沿い露頭編その137で紹介した石英斑岩の露頭の対岸で... -
長良川
八幡町五町左岸の石英斑岩(貫入岩)【長良川本流沿い露頭編137】
国道156号を北進し、郡上市八幡町に入ります。「八幡I.C口」交差点を越え、800mほどを左折し、しばらくすると報徳橋があります。 報徳橋の近くに車を止め、報徳橋の... -
長良川
八幡町五町左岸の砂岩層【長良川本流沿い露頭編136】
地質図を見ると、郡上八幡駅付近から北方の八幡町有坂にかけて、広く砂岩層が分布していて、その中にチャートや珪質泥岩、貫入岩が部分的に存在していることがわかりま... -
長良川
八幡町勝更の南のチャート層・甌穴【長良川本流沿い露頭編135】
東海北陸自動車道郡上八幡出口から料金所へつながる道路が長良川を渡っています。その長良川を渡る橋梁と県道61号大和美並線の交差地点から、下流方向(南)へ300mほど...