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長良川
砂岩泥岩互層と砂岩層内の甌穴【長良川本流沿い露頭編4】
砂岩泥岩互層は砂岩層と泥岩層が交互に堆積している地層です。砂と泥が混じったものが水の中で移動した(流れ下った)時に、砂層の上に泥層が堆積しますが、それが繰り返されると砂層と泥層が交互に堆積し、固結すると砂岩泥岩互層となります。 -
長良川鉄道
甌穴と層状チャート【長良川本流沿い露頭編3】
チャート層などの硬い岩盤に円形や楕円形などの穴があいていることがありますが、この穴を甌穴、あるいはポットホールと呼びます。上流から運ばれてきた石が岩盤の表面にある割れ目などにひっかかり、強い流れの中でその石が回転し、ドリルのように岩盤に穴をあけるのです。 -
長良川
層状チャート【長良川本流沿い露頭編2】
美濃地方にはチャート層が広く分布しています。美濃帯堆積岩類の中のチャート層は、古生代のペルム紀から中生代のジュラ紀の時期に、砂や泥が流れ込まないような陸地から離れた深海底に堆積したものです。また、チャート層と薄い泥岩層が繰り返して堆積しているものを層状チャートとよびます。 -
美濃地方
枕状溶岩【美濃地方の露頭84】
熱い玄武岩質溶岩が海水などで急冷すると、表面だけが冷えて固まって殻をつくります。しかし、内部は熱いままなので、できた殻を破って絞り出されるように流れ、また海水で急冷して殻をつくります。これを繰り返して、見かけ上米俵状の形をした溶岩がいくつもできるのです。 -
美濃地方
玄武岩質溶岩【美濃地方の露頭83】
玄武岩質溶岩は黒っぽい有色鉱物が多く含まれるため、一般的には黒っぽい岩石です。しかし、美濃帯堆積岩類の中の玄武岩質溶岩は、中に入っている鉱物が変質し主に緑色の鉱物に変わってしまうことから、緑色岩とも呼ばれます。 -
美濃地方
ドロストーン【美濃地方の露頭82】
ドロマイトは、石灰岩を構成しているCaCO3中のカルシウム分が、海水中でマグネシウムに置き換わったものと考えられています。 根尾東谷川の岩井谷合流部付近は、研究者によって詳しく調査されています。下流側から、「玄武岩質溶岩などの玄武岩質岩石→チャート→ドロストーン→チャート」が積み重なっていて、チャートに含まれる放散虫化石によってこれらの堆積物が古生代のペルム紀にできたことがわかっています。 -
美濃地方
層状石灰岩【美濃地方の露頭81】
根尾東谷川流域には、舟伏山の石灰岩体を中心に比較的広く石灰岩層が分布しています。 東谷川のくるみ橋付近には石灰岩層が分布し、数10cm~2mの厚さで成層しています。...