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長良川
砂岩層中の貫入岩と石英脈【長良川本流沿い露頭編32】
前回長良川本流沿い露頭編31で紹介した砂岩層中の石英脈の露頭から上流(東)へ30mほどの河床には、石英脈の他にも、砂岩層中に貫入岩が入っているのを見ることができます。右側の灰色が砂岩で、左側の淡褐灰色のものが貫入岩です。 -
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砂岩層中の石英脈【長良川本流沿い露頭編31】
美濃市須原にあるタイヤバルブ関連の工場裏(南側)の長良川右岸沿いの砂岩層中には、石英脈が多く入っているのが見られます。中には、小さな晶洞(岩石中にある空洞)があって、幅が1mm前後、高さが5mm前後の石英の結晶(水晶)が見られます。 -
長良川
枕状溶岩【長良川本流沿い露頭編30】
玄武岩質溶岩は海底などで噴火をして海水に触れると、西洋枕(または米俵)状をしてそれが積み重なった状態で固まります。その西洋枕状の溶岩を枕状溶岩(ピローラバー)と呼びます。熱い玄武岩質溶岩が海水などで急冷し、表面だけ固まって殻をつくりますが、内部は熱いままなので、殻を破って絞り出されるように流れ、また海水で急冷して殻をつくるということを繰り返します。そのため、見かけ上西洋枕状の形をした溶岩がいくつもできるのです。 -
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雨で削られた跡:カレン【長良川本流沿い露頭編29】
今回紹介するのは、以前紹介した長良川沿いの石灰岩その2と同じ露頭です。昨年は河原の石に埋まっていて露頭が見えなかったのですが、現在は河原の石が移動したために... -
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美濃市須原の玄武岩質溶岩【長良川本流沿い露頭編28】
美濃地方に広く分布する美濃帯堆積岩類は、2億9000万年~1億4000万年ほど前に海洋で噴出したり堆積したりしたものが、海洋プレートの沈み込みによって大陸の縁にくっついた岩石です。 そのため、美濃帯堆積岩類には火山から噴出した玄武岩質溶岩などの火山岩類も含まれます。洲原神社の南周辺には、玄武岩質溶岩が分布しています。 -
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砂岩層中の花崗斑岩【長良川本流沿い露頭編27】
花崗斑岩は、花崗岩をつくるマグマが高温の液体の状態で他の岩石に入り込み、冷え固まった岩石です。長良川の水位が高い時は行くことが難しいですが、水位が低い時は洲原神社から右岸沿いに歩くと洲原橋から北へ200mほどの河床に露頭があり、灰色の砂岩層中に表面は淡褐色をした花崗斑岩が入り込んでいます。 -
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鏡肌(スリッケンサイド)【長良川本流沿い露頭編26】
地層や岩石がある面を境にずれ動いた面を断層面といいます。その断層面の両側の岩石が緻密で硬い場合は、断層面の摩擦のため磨かれたようになります。これを鏡肌(スリッケンサイド)といいます。