-
長良川
平行葉理がわかる泥岩層【長良川本流沿い露頭編148】
葉理は地層中で観察できる層の最小単位で、層の中にある構成粒子、粒径、色調の違いによってできる層状の配列を指します。層の断面を見た時に、一つの層の中に、肉眼で識別できる筋として表れたものです。その葉理がいくつも平行しているものを平行葉理と呼びます。 -
長良川
八幡町島の砂岩泥岩互層【長良川本流沿い露頭編147】
砂岩泥岩互層は、チャートのように陸地から離れた深海底に堆積したものとは異なり、陸地から運ばれた砂や泥が元になっています。陸地から川で運ばれた砂や泥が海底に堆積しますが、より深い海底へ流れ込むことによって、粒子の粗い砂が下に、その上に粒子の細かい泥が堆積します。それが、繰り返されると砂と泥が交互に堆積するという砂泥互層ができます。 -
長良川
八幡町小瀬子の砂岩層と貫入岩【長良川本流沿い露頭編146】
今回は、郡上市八幡町小瀬子の砂岩層と貫入岩の露頭を紹介します。 郡上市八幡町瀬取小瀬子の川の中の露頭(長良川鉄道「自然園前」駅の南方) 今回紹介するのは、長良... -
長良川
捕獲岩(ゼノリス)【長良川本流沿い露頭編145】
捕獲岩(ゼノリス)は、火成岩に含まれる異種の岩石片のことです。マグマが上昇する途中で周りの岩石を取り込んだもので、マグマの熱によって変成している場合が多いです。 -
長良川
八幡町小瀬子の珪質泥岩層【長良川本流沿い露頭編144】
この珪質泥岩層は、西北西-東南東を軸として、北へ傾いています。その軸の方向(西北西-東南東)が出っ張っていて、写真を撮ったときには水面上に出ていました。 -
長良川
レンズ状の砂岩が入った泥岩層【長良川本流沿い露頭編143】
郡上市八幡町有坂には、石英斑岩などの小規模な貫入岩は点在するものの、砂岩層などの砕屑岩類が広く分布しています。 前回の長良川本流沿い露頭編その142の砂岩層を越... -
長良川
砂岩層と黒色泥岩の岩片【長良川本流沿い露頭編142】
美濃帯堆積岩類中の砂岩・泥岩は、陸側から海洋へ運び込まれて堆積した砂や泥がもとになっています。それが、玄武岩質溶岩(玄武岩質火山岩類)、石灰岩、チャート、珪質泥岩などの海洋で噴出したり堆積したりしたものと一緒に大陸の縁(現在の日本列島)に付加し、混じり合ったものを現在見ているのです。下の写真は上の写真の中央部を近づいて南から撮ったものです(ハンマーの位置は同じです)。ハンマーの右側には泥岩の岩片が多く入っているのがわかります。大きさは数cm~5cm径のものが多いです。