地層など地面下の状況が見られるところを露頭と呼びますが、埼玉県秩父郡小鹿野町に「ようばけ」と呼ばれる高さ約100m、幅約400mの大露頭があり、日本の地質百選に選ばれています。
「ようばけ」という名称は、日が暮れて畑などの地面が暗くなっても、しばらく太陽の光(よう)が当たっている崖(ばけ)ということから、古くから呼ばれていたそうです。崖の上半部には縞模様が見られますが、砂岩と泥岩の互層です。下半部は砂岩からなり、周辺の同じ地層からは約1500万年前の新第三紀に生きていた脊椎動物や貝、カニ、ウニなどの化石が見つかっているようです。これら発見された化石は近くのおがの化石館に展示してあります。
写真は近くにあるおがの化石館からようばけを撮ったものです。下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。