県外編14:秩父を代表する大露頭!ようばけ(埼玉県)

地層など地面下の状況が見られるところを露頭と呼びますが、埼玉県秩父郡小鹿野町に「ようばけ」と呼ばれる高さ約100m、幅約400mの大露頭があり、日本の地質百選に選ばれています。

埼玉県秩父郡小鹿野町長留

「ようばけ」という名称は、日が暮れて畑などの地面が暗くなっても、しばらく太陽の光(よう)が当たっている崖(ばけ)ということから、古くから呼ばれていたそうです。崖の上半部には縞模様が見られますが、砂岩泥岩の互層です。下半部は砂岩からなり、周辺の同じ地層からは約1500万年前の新第三紀に生きていた脊椎動物や貝、カニ、ウニなどの化石が見つかっているようです。これら発見された化石は近くのおがの化石館に展示してあります。

写真は近くにあるおがの化石館からようばけを撮ったものです。下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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