昇仙峡(特別名勝としての指定名称は御嶽昇仙峡)は、富士川の支流である荒川の上流およそ5km(長潭橋~仙娥滝)にわたる渓谷です。
昇仙峡の地質
一帯には新第三紀に形成された花崗岩が分布していますが、節理(岩石の割れ目、joint)に沿って浸食され、両岸が切り立った崖に囲まれた深い谷となっています。
昇仙峡の上流部には覚円峰がそびえています。(上の写真は静観橋(仙娥滝の上流の橋)の北から覚円峰を望遠で撮ったもの)
また覚円峰の向かいには、天狗岩というゴツゴツした岩肌の山があります。滑らかな岩肌を持つ覚円峰とは対照的な眺めです。
下の写真のうち、手前が天狗岩、奥に見えるのが覚円峰です。手前の天狗岩はゴツゴツしており、奥に見える滑らかな岩肌の覚円峰との違いがわかると思います。
下の写真は渓谷中に落ちていた岩石を撮りました。節理に沿って柱状に割れて落ちた花崗岩だと思われます。
下の写真は荒川にかかっている仙娥滝で、正面から撮ったものです。滝に近づいて南東から撮りました。いずれの写真も同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸や黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
昇仙峡について、詳しくはこちら。(昇仙峡観光協会)
https://www.shosenkyo-kankoukyokai.com
下の本では、今回紹介した花崗岩と、かんらん岩、玄武岩の三つの石の物語を通して、地球の進化と石の関わりをわかりやすく知ることができます。
前回は白糸の滝を紹介しています。まだ読んでない方はどうぞ。