県外編13:波の跡と恐竜の足跡!瀬林の漣痕(群馬県)

群馬県神流町瀬林の国道299号沿いにある漣岩(さざなみいわ)は、今から約1億2000万年前の白亜紀の地層で、その頃の砂に残された波の痕(漣痕、れんこん)が岩石になったものです。

表面一帯に残された波模様の痕が自然の造形物として大変貴重なものなので、1965年(昭和40年)に県の天然記念物に指定されました。(写真に立てかけてある白いスケールは2mです。)

その後、国道沿いの崖として多くの人の目に触れてきましたが、漣痕の上に残された窪みが恐竜の足跡だとわかったのが1985年(昭和60年)でした。日本で最初に恐竜の足跡と認定された崖です。

群馬県多野郡神流町瀬林:瀬林の漣岩と恐竜足跡

崖の上部に横方向にある大きな3つの窪みと右側の縦方向のやや斜め(右上-左下)に連なる小さな連続の窪みが恐竜の足跡です。

下の写真は近づいて縦の連続の足跡を撮ったものです。同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

神流町(かんなまち)による解説はこちら。
http://town.kanna.gunma.jp/index.php?key=mumrg18q8-374


こちらでは柱状節理を紹介しています。六角形の柱状になるように割れ目が入っている、自然の造形美です。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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