国道41号の七宗町「川並交差点」の東にトンネル(七宗第一トンネル)がありますが、その西側入口脇から徒歩で南側の旧道に入り30mほど東へ進むと、甌穴群散策路の表示板があります。脇にある階段で飛騨川左岸に下りることができます。
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下りて東(上流)側へ進むと、層状チャートの岩盤に円形の穴がいくつも見られます。
この穴を甌穴、あるいはポットホールと呼びます。河川によって上流から運ばれてきた石が岩盤の表面にある割れ目などにひっかかり、強い流れの中でその石が回転し、ドリルのように岩盤に穴をあけるのです。
ここでは数10cm~数mの直径をもつ大小の穴が見られます。いくつもの穴がくっつき大きな穴になっているものもあります。岩盤が硬くない場合は、穴ができても周りがくずれるため、しっかりとした穴が残りません。そのため、甌穴は河床の岩盤が硬く、激しい流れを生じる場所であれば、どの河川でも見られます。
また、穴の中には、岩盤を削って見事に丸くなった石(礫)が入っていることがあります。
下の写真の甌穴は、直径65cmほどの円形をしていて(上部は穴が広がっていますが)、深さは80cmほどです。中には直径50cmほどの丸い礫が入っています。右に写っている黄色のスケールは約20cmです。
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下の写真は、暗くて見にくいですが、上の写真の右側にある甌穴を北から撮ったものです。
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同じような写真が二枚並んでいるものは、写真の下にある白丸または黒丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。