城ヶ崎海岸は、静岡県伊東市の南南東に位置する海岸です。
大室山の噴火によって流れ出した溶岩の一部が海に流れ込み、埋め立てて新しい陸地を作り出すことによってできました。(大室山については前回紹介しています。)
そのため、大部分が荒々しい断崖で、小さな岬と入り江が連続します。
上の写真は門脇灯台を望んで南西から撮ったものです。
溶岩は玄武岩質安山岩溶岩のようですが、表面が赤みを帯びていて、ガサガサで凹凸が多くあります。赤みを帯びているのは表面が酸化したためだと考えられます。また、溶岩の凹凸は溶岩が流れる際に表面は冷え固まり殻ができますが、後から流れてくる溶岩に殻が砕かれるためにできたものだと思われます。
いくつか写真を紹介します。
①門脇灯台の近くで撮った写真です。見にくいかもしれませんが、溶岩の中に赤茶色のスコリアまたは溶岩片が入っています。右隅に写っているペンの長さは約14cmです。
②つり橋の近くで撮ったものです。溶岩の表面がガサガサで凹凸があるのがわかります。
③門脇灯台から北東を望んで撮ったものです。同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
城ヶ崎海岸についてもっと知りたい方は、こちらの静岡県観光協会のサイトが詳しいです。
https://hellonavi.jp/special/shizuoka/jougasaki.html
下の記事では同じように富士山の噴火によって流れ出した溶岩を紹介しています。まだ読んでない方は合わせてどうぞ。
また岐阜県にも火山の噴火によってできた石が見られるところがあります。