美濃地方にある溶岩【津保川沿いの岩石8】

岐阜県美濃地方に広がる美濃帯堆積岩類には、海底にたまった堆積岩だけでなく、火山噴出による溶岩などもあります。

断片的な分布ですが、富之保岩の津保川沿いにマグマが冷え固まった玄武岩質溶岩が見られます。

黒っぽい鉱物が多く含まれるため、冷え固まった玄武岩は一般的には黒くなります。しかし、約2億9千万年~約1億4千万年前という大昔にできた玄武岩は悠久の時を経て、中に入っている鉱物が変質し、緑色の鉱物に変わります。そのため、緑色岩とも呼ばれます。

関市富之保岩:玄武岩質溶岩

県道58号関金山線を北進し、関市武儀事務所の前で左折し、県道63号を通りしばらく進みます。左折したところから、約1.8km進んだところに新粟野橋がありますが、そこで左側を眺めると、田んぼの中に墓地があるのが見えます。その墓地の西側の川原に玄武岩が点在しています。

上の写真は露出している玄武岩を南から撮ったもので、下の写真は近づいて玄武岩を接写したものです。写真の縦は5cmです。

最後の写真は上の写真で奥に露出している玄武岩から南西を向いて撮ったものです。同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある左と右の黒丸を重なり合わせるように見ると立体的に見えます。


前回は曲がったチャートを紹介しています。まだ読んでいない方はどうぞ。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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