美濃帯堆積岩と花崗岩の接触【美濃地方の露頭26】

土岐花崗岩は美濃帯堆積岩類を貫いて分布しています。その接触部が土岐市泉町久尻付近の土岐川沿いで見られます。

中央自動車道と東海環状自動車道が交わる土岐JCTのほぼ南の土岐川沿いで、土岐川と支流の深沢川が合流している地点から西(下流)へ150mほどで、露頭で見ることができます。

土岐市泉町久尻土岐川右岸露頭(深沢川合流部西へ約150m)

ただしこの近辺は、東(上流)の土岐市街地の土岐川とは違って、やや深い谷をつくっています。周辺に分布する美濃帯堆積岩類は主に混在岩からなるようで、砂岩や泥岩、チャートなどの岩塊が分布しますが、花崗岩による熱変成作用を受け、堅固になるとともに、元の岩石の特徴がわかりにくくなっています。岩石を直接割って確認はしましたが、写真上に点線で示した接触部は正確でないかもしれません。

接触部の露頭近くで見られる美濃帯堆積岩類は泥岩です。見かけ上、美濃帯堆積岩類はごつごつした印象であるのに対して、土岐花崗岩は角がなめらかでやや丸みをもつ印象です。写真は接触部付近を南から撮ったものです。

下の写真は近づいて接触部を撮ったものです。スケールのシャープペンの長さは約14cmです。

下の写真は花崗岩を接写したもので、写真の縦は2cmです。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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