木曽川にかかる太田橋付近には、瑞浪層群の中村層が分布しています。
美濃加茂市・可児市周辺に分布する新第三紀層である瑞浪層群の最下部(最も古く堆積)は、約2000万年前に激しい火山活動によって形成された蜂屋層ですが、それに続いて、約1900万年前ごろに周囲から運ばれてきた土砂が浅い湖に堆積しました。
その地層が中村層です。主に砂岩層と泥岩層が繰り返す地層からなっていて、全体で130mほどの厚みをもっているようです。美濃加茂市の太田橋の上流には中ノ島公園があり、その木曽川右岸河床で中村層を見ることができます。
写真は中ノ島公園南東木曽川右岸の河床露頭を北側から撮ったもので、砂岩層と泥岩層が繰り返して堆積しています。
黄色のスケールは20cmです。下部に4cmほどの幅の炭質物の層を挟んでいます。
下の2枚の写真は北から同じ露頭を撮影したものですが、下の写真の方が少し近くで撮りました。同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
前回紹介したのは、中村層にある木の化石!なかなか珍しいものなので、ぜひ見てみてください。