地学を楽しみたい方へ【おすすめの本 6選】

地学をもっと楽しみたい方、
地学のことをもっと知ってみたい方へ、
40年以上、石や地質に触れてきた父に、おすすめの本を聞いてみました。

図鑑や、物語テイストなど、6冊紹介します。

目次

1. 観察を楽しむ特徴がわかる岩石図鑑

西本昌司著 ナツメ社 2020/8/1 ¥1,760

全国で見ることができる岩石の図鑑です。
48種が紹介されており、それぞれの石の特徴や代表的な産出場所が解説されています。

2. 地球と生命の誕生と進化

丸山茂徳著 清水書院 2020/6/5 ¥3,080

著者はプルームテクトニクスを提唱した東工大教授の丸山氏。YouTubeで公開されている映像集の「全地球史アトラス」のガイドブックのようです。
地球の誕生から未来の地球の消失まで最新の研究結果を図解と図表で表されています。
全地球史を把握するのにおすすめの1冊。

3. 地学ノススメ 〜「日本列島のいま」を知るために〜

鎌田浩毅著 講談社(ブルーバックス 2002) 2017/2/20 ¥1,078

地学について広く学べる1冊。著者は地学の伝道師と名乗り、京大で講義が人気であった鎌田教授です。
化石や地層、マグマやプレートの成り立ちがよくわかり、地球史や内部構造、噴火や地震のメカニズムを詳しく知ることができます。

4. 三つの石で地球がわかる 〜岩石がひもとくこの星のなりたち〜

藤岡換太郎著 講談社(ブルーバックス 200215) 2017/5/20 ¥1,012

「しんかい 6500」に 51 回乗船という記録をもつ著者が、石の世界のしくみやなりたち、 地球の進化と石の関わりなどを、かんらん岩玄武岩花崗岩の三つの石の物語を通して、わかりやすく解説しています。

5. 日本列島5億年史

高木秀雄監修 宝島社(宝島社新書 568) 2020/3/7 ¥1,320

5億年におよぶ日本列島形成の痕跡が、全国各地の地層・岩石に残っています。
それをCGによる図解や、地形・地質の写真満載でエリア別に解説し、日本列島がどのように形成されたのかを描いています。

6. 「槍・穂高」名峰誕生のミステリー 地質探偵ハラヤマ出動

原山智・山本明著 山と渓谷社(ヤマケイ文庫) 2014/3/10 ¥1,100

信州大の教授である原山氏と、高校時代からの友人であるライターが、探偵役とワトソン役をしながら、北アルプスの成り立ちを解き明かすという形で書かれています。
北アルプスに秘められた数々の名峰誕生の謎に踏み込み、従来の考えをくつがえす新しい地質学を解き明かしています。
※原山氏は、父が大学時代にお世話になった方です。

いかがだったでしょうか?気になった本があれば、ぜひ読んでみてください。

道端に落ちている石や、遠くに見える山。地学を知ると、世界の解像度が上がってみえるかも。

第2弾はこちらから。

あわせて読みたい
地学に興味が出たときに読む本【おすすめの本2】 一言に「地学」と言っても、小さな石ころから果ては地球まで、実に幅広い! 今回は、石・地球・日本・山・食・化石の6つの分野でそれぞれおすすめの本を紹介します。

このブログでは石や地層など、地学にまつわることを紹介しています。

おすすめの記事はこちらどうぞ。

あわせて読みたい
石を分類してみよう 河原の石ころ(岩石)を成因で分類する場合、まずはそのでき方によって大きく3つ(堆積岩、火成岩、変成岩)に分けます。堆積岩、火成岩、変成岩の順で、でき方や特徴を説明していきます。
あわせて読みたい
チャートのグラデーション【美濃地方の露頭5】 鵜沼の木曽川右岸河床には、層状チャートが広く分布しています。チャートには赤褐色や灰色、暗灰色など様々な色がありますが、層状チャートにおけるこの色の変化は当時の海洋環境やその変化を表していると考えられています。

おすすめの本第2弾はこちら。

あわせて読みたい
地学に興味が出たときに読む本【おすすめの本2】 一言に「地学」と言っても、小さな石ころから果ては地球まで、実に幅広い! 今回は、石・地球・日本・山・食・化石の6つの分野でそれぞれおすすめの本を紹介します。
よかったらシェアしてください!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

目次