盤若谷の砂岩【美濃地方の露頭72】

海津市南濃町安江、太田には盤若谷の下流部にできた扇状地が広がっています。盤若谷の河道が扇状地の中央部にあり、河床が周囲の土地よりも高いため、天井川になっています。そのため、南北に走っている国道258号と近鉄養老線は、盤若谷川の下をくぐっています。

盤若谷の右岸を上流に向かって900mほど進んだところに道路ゲートがあり、その付近に砂岩が露出しています。

奥には、山腹に巨大な採石場が見られます。露出する砂岩は、均質で塊状の砂岩で、級化層理などの堆積構造は見られないようです。砂岩の粒は細粒~中粒です。

下の写真は、砂岩を接写したもので、写真の縦は3cmです。

養老山地の主体を占める美濃帯堆積岩類の中で、かなり広い範囲に分布しています。

同じような写真が二枚並んでいますが、写真の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。 

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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