海津市南濃町安江、太田には盤若谷の下流部にできた扇状地が広がっています。盤若谷の河道が扇状地の中央部にあり、河床が周囲の土地よりも高いため、天井川になっています。そのため、南北に走っている国道258号と近鉄養老線は、盤若谷川の下をくぐっています。
盤若谷の右岸を上流に向かって900mほど進んだところに道路ゲートがあり、その付近に砂岩が露出しています。
奥には、山腹に巨大な採石場が見られます。露出する砂岩は、均質で塊状の砂岩で、級化層理などの堆積構造は見られないようです。砂岩の粒は細粒~中粒です。
下の写真は、砂岩を接写したもので、写真の縦は3cmです。
養老山地の主体を占める美濃帯堆積岩類の中で、かなり広い範囲に分布しています。
同じような写真が二枚並んでいますが、写真の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。