よく知られているように、鳥取砂丘は砂漠ではありません。では、なぜあれほど砂があるのでしょうか。
砂漠と砂丘
砂漠は、降雨量が極端に少ないことによって砂や岩石からなる広大な荒地のことを指します。
一方で砂丘は、風によって運ばれた砂が堆積してできた丘状の地形を指します。
鳥取砂丘のでき方
中国山地に広く分布する花崗岩質の岩石などが風化して砂状になり、千代川によって日本海へ運ばれたものが鳥取砂丘の元になっています。
そして、海中の砂を海岸に向けて集める潮流と、海岸に堆積した砂を内陸へ吹き集める卓越風によって砂丘が形成されました。
砂丘はできた場所によって、海岸砂丘、河畔砂丘、湖畔砂丘に分けられますが、「日本三大砂丘」である鳥取砂丘、吹上浜砂丘(鹿児島)、中田島砂丘(静岡)はいずれも海岸砂丘です。
現在、鳥取砂丘の一帯は国立公園となっており、環境破壊に繋がる行為が厳しく規制されています。
風紋
砂丘では、風によって形成される模様(風紋)が見られることがあります。
これには砂を移動させるのに必要な風速があるだけではなく、砂が良く乾燥し、固結していなく、砂粒の大きさが一定していることが風紋が現れる条件になっています。写真は風紋を撮ったもので、スケールとして置いたスマートフォンは縦が13.5cmです。
同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
鳥取砂丘ビジターセンターのHPでは、ガイドツアーやアクティビティ、周辺のスポット紹介などが紹介されています。
実際のビジターセンターには、鳥取砂丘の魅力を余すところなく伝える展示やミニシアターがあるほか、世界に1台しかない装置を使った風紋の実験も見れるようです(ネット予約可)。
また砂丘に詳しいガイドさんが常駐しているのも大きな特徴。30分コース、60分コース、90分コース…と色んなガイドツアーがあるので、自分の興味や旅行の工程に合わせて楽しめます。ガイドさんの解説を聞けばもっと鳥取砂丘が面白くなるはず。
鳥取砂丘へお出かけの際は、ぜひビジターセンターにも足を運んでみてください。
こちらでは城ヶ崎海岸を紹介しています。