岐阜県の東濃地域から中濃地域にかけて、丘陵地や高原に広く土岐砂礫層が分布します。
土岐砂礫層は、主に礫層からなり、砂層・粘土層・火山灰層がしばしば挟まっています。広い範囲に分布することもあって、場所によって礫の種類に差があります。堆積年代はまだ明確にはなっていませんが、新第三紀鮮新世(500万年前~300万年前)頃に堆積したようです。
ここの礫層は数cm~10cm径ほどの亜円礫~円礫からできており、砂層やシルト層がレンズ状にはさまれています。礫の種類はチャートが多く、ほかには濃飛流紋岩の溶結凝灰岩、美濃帯堆積岩類の砂岩や泥岩などです。
チャートは硬いままですが、それ以外の礫は風化して柔らかい状態になっています。(上の写真の黄色のスケールの長さは20cmです。)
地層【美濃地方の露頭27】
瑞浪市から土岐市にかけて分布する新第三紀層である瑞浪層群は、下位から土岐夾炭層、本郷層、明世層、生俵層と呼ばれる地層群に分かれています。 瑞浪市民公園内には、...