堆積の跡【美濃地方の露頭32】

前回は瑞浪市の日吉小・中学校西側で見られる水流による堆積の痕を紹介しました。

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同じように凝灰質の堆積岩層を掘り込んで堆積したと思われる流路の堆積の痕が御嵩町の平牧層で見られますので紹介します。

国道21号可児御嵩バイパスの南山団地入口交差点を南進し、約1.0kmのところで南山トンネルが見えます。トンネルの手前から右手に南へ入る細い道がありますので、そこを50mほど進むと、切通しになっていて道の両側に巨岩塊を含む凝灰岩の露頭があります。そこからさらに60mほど進むと、左側に露頭があります。露頭全体は凝灰質砂岩、凝灰質泥岩などからなっていますが、砂岩泥岩互層を掘り込んだ形で凝灰質泥岩が堆積しているのがわかります。

写真は流路の痕と思われるところを南西から撮ったもので、その中央部分を撮ったものが次の写真です。水平方向に筋が見えると思います。これが水流によって堆積した跡です。

最後の写真は同じ場所を斜めから(南から)撮ったものです。真中と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると岩にできた溝を立体的に見ることができます。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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