礫でできた層【美濃地方の露頭33】

土岐砂礫層は、岐阜県の東濃地域から中濃地域にかけて、丘陵地や高原に広く分布します。

写真は多治見市笹原町にある、花水樹ふれあいパーク内の露頭を南から撮ったものです。

多治見市笠原町上原花水樹ふれあいパーク内の露頭

主には礫層でできており、砂層、粘土層、火山灰層がしばしば挟まっています。礫層に含まれるは、かなり広い範囲に分布していることもあって、場所によって礫の種類に差異があります。
全体的には、10cm前後の径をもつ濃飛流紋岩や数cm~20cmの径をもつチャート泥岩砂岩が主体で、ほとんどが丸みを帯びた礫からなります。

花水樹ふれあいパーク内の露頭では、1cm~10数cm径の円礫が多く、かなり多くがチャートです。堆積年代はまだ明確にはなっていないようですが、新第三紀鮮新世(500万年前~300万年前)頃に堆積したようです。

次の写真は上の写真の中央左を南から撮ったものです。小さくて見にくいですが、写真の中央少し左に写っているスケールの長さは1mです。

下の写真の黄色のスケールの長さは20cmです。写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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