土岐砂礫層は、岐阜県の東濃地域から中濃地域にかけて、丘陵地や高原に広く分布します。
写真は多治見市笹原町にある、花水樹ふれあいパーク内の露頭を南から撮ったものです。
主には礫層でできており、砂層、粘土層、火山灰層がしばしば挟まっています。礫層に含まれる礫は、かなり広い範囲に分布していることもあって、場所によって礫の種類に差異があります。
全体的には、10cm前後の径をもつ濃飛流紋岩や数cm~20cmの径をもつチャート・泥岩・砂岩が主体で、ほとんどが丸みを帯びた礫からなります。
花水樹ふれあいパーク内の露頭では、1cm~10数cm径の円礫が多く、かなり多くがチャートです。堆積年代はまだ明確にはなっていないようですが、新第三紀鮮新世(500万年前~300万年前)頃に堆積したようです。
次の写真は上の写真の中央左を南から撮ったものです。小さくて見にくいですが、写真の中央少し左に写っているスケールの長さは1mです。
下の写真の黄色のスケールの長さは20cmです。写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある●を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見ることができます。