本郷層2【美濃地方の露頭31】

県道352号大西瑞浪線沿いにある日吉町白倉地区の日吉小・中学校西から南にかけて、本郷層が露出しています。

本郷層は瑞浪地域に分布する瑞浪層群のうち中部層を構成し、瑞浪市街地周辺に分布する明世層(瑞浪市民公園で観察できます)とほぼ同時期に形成されたようです。

日吉小中学校の西側で見られる本郷層は、凝灰質泥岩、凝灰質砂岩、凝灰岩などからなっていて、横方向において層の厚さが変化したり、岩質などが変化したりしています。

グランドの西側には道路より一段高いところに畑があり、その北側に露頭があります。ここでは、凝灰質砂岩や凝灰質泥岩、軽石質凝灰岩などが堆積しています。比較的強い水流の作用によって削り込まれて溝になったり、重なったりしているという流路での堆積の跡が見られます。

次の写真は軽石が多く入っている部分で、写真の縦は8cmです。

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下の写真は一段下の道路沿いの露頭で、平行な縞状の模様(平行葉理)を示す凝灰質砂岩の上に、凝灰質泥岩の塊が入る部分がある凝灰岩が載っています。中上と下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある黒丸または白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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