美濃加茂市、可児市周辺に分布する第三紀層である瑞浪層群は、古い順に蜂屋層、中村層、平牧層で構成されています。中村層は美濃加茂市南部、可児市、御嵩町にかけて分布します。礫岩、砂岩、泥岩、夾炭砂岩(炭層をはさんでいる砂岩)、凝灰岩などで構成されていて、形成時期は1950万年前~1850万年前と考えられています。(写真は木曽川に向かって北から)
太田橋の下流の木曽川沿いには、ほぼ水平な地層面に垂直に立った樹木が珪化してできた樹幹の化石が多数あり、平成6年に発見されました。約1900万年前の森林の樹木が化石として残ったもので、化石林といえるものです。そして、化石林公園として整備されました。ただし、化石林は樹木の下部が残っているだけなので、地層面から突出した岩のような状態で、遠くからは樹木の化石のようには思えないでしょう。調査によると、化石林を構成する珪化木の樹種はほとんどが同じ種類で、アオギリ科の仲間のようです。
石のように丸っぽい形のものが地面から少し出ているのが、樹木の化石です。
以下の写真は西から太田橋をバックに撮ったものです。黄色のスケールがありますが、長さは20cmです。特に下の写真は中下の写真の下方に写っている樹木の化石(珪化木)に近づいて撮ったものです。
同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。
こちらでは化石が入った石を紹介しています。