坂祝町取組の木曽川右岸の層状チャートの中に、層状チャートの層理面にほぼ平行に安山岩が貫入している場所があります。
マグマなどの液体が他の岩石の割れ目に入り込んで固まることを貫入と言いますが、このとき、割れ目に沿って入り込んで冷え固まるため板状に分布することが多く、これを岩脈と呼びます。
(下の記事で紹介している露頭は、赤いチャートに黒い安山岩が貫入しているので貫入の様子がとてもわかりやすいです。)

写真は坂祝町取組の木曽川右岸にある層状チャートに、安山岩岩脈が貫入しているところを南西から撮ったものです。下部に写っている暗褐色の岩石が安山岩岩脈です。層状チャートの割れ目にマグマが入り込み、安山岩岩脈になりました。

ここ坂祝の安山岩岩脈は詳しく研究されており、大半が厚さ数m程度で、延長数10mと比較的規模は小さいことがわかっています。また、年代測定もされていて、白亜紀後期である約9000万年前と約8400万年前という年代が得られていますが、貫入後の鉱物の変質の影響で本当の年代より新しい年代が出ている可能性があるようです。
次の写真は同じ露頭を南から撮ったもので、左側の暗褐色の岩石が安山岩岩脈です。同じような写真が二枚並んでいますが、写真の下にある白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

最後の写真は安山岩岩脈の見やすいところを近づいて撮ったもので、写真の縦は5cmです。

同じくチャートの中に、泥岩が貫入しているところも紹介しておきます。
