濃飛流紋岩と伊奈川花崗岩 【美濃地方の露頭36】

恵那市岩村町上切徳祥寺入口南の支流河床露頭

岩村町地域は巨大な分布域をもつ濃飛流紋岩の最南端にあたり、濃飛流紋岩の最初の活動期に属する溶結凝灰岩が分布します。また、伊奈川花崗岩はこの地域より南に広く分布し、さらに長野県まで分布するという巨大な岩体です。

岩村町上切地域でこの2つの巨大な岩体が接し、伊奈川花崗岩が濃飛流紋岩に貫入しています。それが岩村町上切の徳祥寺入口南の支流河床で見られます。上の写真は濃飛流紋岩と花崗岩の接触部付近を南東から撮ったものです。

上の写真の中央右側を撮ったものが次の写真です。その下の写真は、上の写真で伊奈川花崗岩と記入してあるところのすぐ下の部分を東から撮ったものです。

下の写真は2つの岩石を接写したもので、左が濃飛流紋岩、右が伊奈川花崗岩です。両方とも写真の縦はほぼ4cmです。中上と中下の写真は同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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