土岐花崗岩は美濃帯堆積岩類を貫いて分布しています。その接触部が土岐市泉町久尻付近の土岐川沿いで見られます。
中央自動車道と東海環状自動車道が交わる土岐JCTのほぼ南の土岐川沿いで、土岐川と支流の深沢川が合流している地点から西(下流)へ150mほどで、露頭で見ることができます。
ただしこの近辺は、東(上流)の土岐市街地の土岐川とは違って、やや深い谷をつくっています。周辺に分布する美濃帯堆積岩類は主に混在岩からなるようで、砂岩や泥岩、チャートなどの岩塊が分布しますが、花崗岩による熱変成作用を受け、堅固になるとともに、元の岩石の特徴がわかりにくくなっています。岩石を直接割って確認はしましたが、写真上に点線で示した接触部は正確でないかもしれません。
接触部の露頭近くで見られる美濃帯堆積岩類は泥岩です。見かけ上、美濃帯堆積岩類はごつごつした印象であるのに対して、土岐花崗岩は角がなめらかでやや丸みをもつ印象です。写真は接触部付近を南から撮ったものです。
下の写真は近づいて接触部を撮ったものです。スケールのシャープペンの長さは約14cmです。
下の写真は花崗岩を接写したもので、写真の縦は2cmです。