県外編3:富士山の溶岩にかかる!鮎壺の滝(静岡)

鮎壺の滝

鮎壺の滝(静岡の県指定天然記念物)は黄瀬川にかかる滝で、およそ1万年前に富士山から流れてきた溶岩流(三島溶岩)の南西の端にできています。

厚さ10mほどの溶岩の下には浸食されやすいローム層が堆積しており、黄瀬川によって下のローム層が削られ、上の硬くて削られにくい三島溶岩が残ったため、段差ができ、滝が形成されたのです。

鮎壺の滝の周辺は公園として整備され、南にあるつり橋からは滝が正面に見えます。天気が良い時には富士山も見えます。

下の写真の、中央左に見えるのが滝です。中央左から右側の一段高い灰色の部分が三島溶岩と呼ばれる富士山から噴出した溶岩です。

富士山の溶岩(三島溶岩)の南西端にかかる滝(鮎壺の滝) :静岡県駿東郡長泉町下土狩

立体視写真

下の写真たちは同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の下の黒丸や白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体的に見えます。

①北東から川の下流に向かって撮ったもの。下流の先が滝となっています。

②つり橋から北側の滝を広く撮ったもの

③滝に近づいて南東から撮ったもの

鮎壺の滝について、公式サイトはこちら。
https://numazukanko.jp/feature/ayutsubono-taki/top


県外編4はこちらから。次回も静岡県のジオサイトです。

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この記事を書いた人

元小中学校の教員(岐阜県美濃地方)。
定年退職し、今までなかなかできなかった川沿いの地質などを見て回っています。
特に、長良川沿い(支流を含めて)、長良川鉄道沿いの地質を広めていきたいと思っています。
「みのひだの地質99選(岐阜新聞社発行)」とHP「ジオランドぎふ」を参考に、岐阜県美濃地方を歩いています。

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