御嵩町の鬼岩公園には土岐花崗岩が分布します。
立方体の角をとった丸みのある白っぽい巨大な岩石がいくつも山腹に林立し、周りに生えている木々の緑と相まった風景をつくっています。
写真は鬼岩公園内の見返り橋周辺を北西から撮ったものです。同じような写真が二枚並んでいますが、それぞれの写真の白丸を、左の写真は左目で、右の写真は右目で見て、重ね合わせるようにすると立体感を味わうことができます。
花崗岩は方状節理という立方体や直方体の割れ目があって、そこに沿って割れやすいのです。花崗岩は風化しやすく、立方体や直方体の角がとれ、丸みを帯び、なめらかな岩肌をもちます。また、樹木は水分の得やすい花崗岩の風化部を利用して生えています。そのため、白っぽい花崗岩の丸みをもった巨岩群が緑の樹木の間から顔を出すという独特の自然美をつくり出しているのです。
次の写真は鬼岩公園内の太朗岩を南から撮ったものです。花崗岩の独特な丸みがわかります。
下の写真は遊歩道の岩をくぐるところを撮ったものですが、立方体に近い状態で割れているのがわかると思います。
写真は近づいて花崗岩を撮ったものです。写真の縦は7cmです。